企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える32−なぜ、比喩を使うのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、比喩を使うのか?
比喩を使うと、連想が始まり、アイデアが生まれるからである。
<見方>
別の項目で、企業でも人でも、営業のやり方は必ずプル型かプッシュ型に分けなけばいけないということを書いた。このことを、比喩を使うと、わかりやすくなる。
プル型はクモである。クモの巣をはって、獲物がくるまでずっと待っている。このときのポイントはターゲットである獲物がくる場所にクモの巣をはることである。
プッシュ型はカマキリである。そっと音や気配もなく獲物に近付いていって、最後にパッと武器であるカマで獲物を捕捉する。ポイントは獲物に気付かれないことである。
比喩を使うと、よりイメージが明確になる。おまえの営業はプル型タイプといわれてもイメージがわかないが、クモ型であるというと俄然イメージが明確になる。
さらに、キャッチフレーズやアイデアに結びつく。例えば、単なる営業強化作戦ではなく、クモの巣作戦とすれば、より作戦っぽくなり、どこに巣をはるかという具体的な思考に結びつく。
比喩は、ものごとの見方をずらすことであるが、それが連想ゲームになって、アイデアを生みだすのである。アイデアを生むもっとも基本的なやり方である。
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