企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える31−なぜ、人は疑似恋愛をするのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、人は疑似恋愛をするのか?
疑似恋愛は、何かを達成するために必要だからである。
<見方>
私には、好きな女性がいっぱいいる。どうも惚れやすいようである。世の中には、魅力的な女性がいっぱいいるから仕方ない。どうして、こんな素適な考え方をするのだろう。どうして、こんなに思いやりがあるのだろう。どうして、こんなにきれいなんだろう。本人は誘惑しているわけではないのだが、こうやって世の女性は私を魅了してくる(と、私は思っている)。といっても、私には妻子はいるし、浮気はするつもりはないので、どうにかなることはない。
ただ、そういう好きな人を見るのは自由である。まあジロジロ見るのはやばいが、さりげなく見る分ならかまわない。また、会話をするのも、セクハラにならない範囲なら、自由である。その人の許容範囲を見ながら、ある程度まで、いろいろな会話を楽しむことができる。行動だって、お酒好きの女性なら飲みにだっていける。ほかの人も誘えばデートにならないし、単なる飲み会である。
また、好きな女性と、いろいろな空想、妄想、想像をして楽しむことができる。これは、ほかのいかなる空想、妄想、想像の中でも、もっとも大きな楽しみではないだろうか。どこで、どんなふうに、何をしようが勝手である。空想、妄想、想像という行為の起源は、もしかしたら恋愛かもしれない。ある部族では、恋愛を成就するために、狩りをして獲物を女性に提供するという話がある。そのとき、空想、妄想、想像は、獲物はどこにいるか、どうやってつかまえるかと狩りにも活用される。
空想、妄想、想像とは、どうやったらいいか、どうになっていくのか、どうすればいいのかというのを、時間的、空間的にとらえなおすことである。それは、予想することであり、計画を立てることである。こうやってわれわれは、創造力を育成してきたのである。
疑似恋愛は、疑似恋愛にとどまらない。人々の創造力に結びついているのではないだろうか。
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