パワーポイントにBGMを入れると、スライドプレゼンがより魅力的になります。音楽は、人に独特の感情、感覚を引き出します。音楽をうまく使えることができれば、訴求効果も上がるし、より集中して見てもらえるし、見る側にとっては印象、記憶に残るというわけです。
ポイントは、内容により最適なBGMを入れられるかどうかです。
BGMを入れやすいのは、教材的、教育的なスライドです。静かで、スライドの邪魔にならないBGMがいいのですが、その条件をクリアし、聴くとドーパミンという物質が放出され脳が活性化されるクラシック音楽は、教材的、教育的なスライドに最適でしょう。特にバロック音楽は、曲の盛り上がりの幅が少ないので、おすすめです。
曲別に、いろいろな効果・効用を分析されている方もいます。
#音楽の効果・効用:
http://www3.ocn.ne.jp/~crescend/music-effects.html
ここまで、曲別の効果がわかるなら、スライドに使う曲の選択に役立ちそうです。導きだしたい効用によって、曲を選択できます。
そして、クラシックなら、著作権フリーで原則として自由に使えるデータがいっぱいあるから使いやすいというのもあります。『パブリックドメイン・クラシック』というサイトには、著作権フリー4,200曲のデータがあります。50年以上前の曲なので、演奏は多少レトロな感じはしますが、あくまでもBGMなので問題は少ないと思いますし、そこが逆によかったりすることもあります。
#パブリックドメイン・クラシック
http://public-domain-archive.com/classic/
これで、より効果的な教材的、教育的なスライドが作れるというわけです。
ビジネスよりのスライドになると、BGM選びは難しくなってきます。教材的なスライドのように簡単にはいきません。
ビジネスは基本的にコンセプトを明確にして、それを強く訴求するという、おせおせのものですから、クラシックのようなリラックス系のBGMでは、どうしても間抜けな感じがします。もちろん内容にもよりますが、アップテンポで強い音のほうが合うことが多いようです。
余談ですが、BGM選びは、そのビジネスがどんなものであるかを音によって再認識させてくれる効果がありますね。音楽選びが、対象ビジネスの見方を変えたり、別のアイデアを喚起することもありそうです。
さて、BGM選びです。一番手っ取り早いのは、著作権フリーのBGM集を買ってしまうことです。これなら、著作権を気にせず、いろいろな音を使うことができます。
そのほか、無料で使える音楽もいろいろありますが、大抵はリンクやクレジット表示が必要だったりします。表示やリンクが問題なければ使えますし、とりあえず入れておくサンプル用として使うことができるでしょう。使用条件などは、各サイトによって違いますので、ご自身で確認してください。また、サイト内で有料販売している音楽もあります。
私的に、音的におすすめなのは、『Purple Planet Royalty Free Music』でしょうか。ミュージックがジャンル別に区分されていて選びやすいです。曲の完成度も高いような気がします。ダウンロードせずにストリーミングで聞けるのもいいですね。
Purple Planet Royalty Free Music
http://www.purple-planet.com/
freesound
http://www.freesound.org/
Royalty Free Music.com
http://www.royaltyfreemusic.com/
TAM Music Factory 〜MIDI,MP3,効果音などの音の素材屋さん〜
http://www.tam-music.com/
パワーポイントへの音楽の入れ方は簡単です。挿入したいスライドページに行って、挿入→オーディオ→ファイルからオーディオから、入れたい音楽ファイルを選択するだけです。あとは、アニメーション機能で、開始や終了、音の大きさなどを設定します。
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