企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える28−なぜ、専門外なのに優れた発想ができるのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、専門外なのに優れた発想ができるのか?
ものごとを、素直に見て、きちんと考え、根本的にとらえたからである。
<見方>
英語でよい本を探していたら、『英語耳ドリル』という本が売れていることを知った。早速『英語耳ドリル−発音&リスニングは歌でマスター』を読んでみたが、なるほどこういう視点はないことに気付かされた。
この本が重視する視点は「発音できない音は聞き取れない」「英語はカタカナでとらえるのではなく、英語でとらえる」ということである。つまり、英語の発音を徹底してマスターすること、英語の発音記号のとおりに発音することをマスターすることに重点がおかれる。言われてみて、考えてみれば、なるほどそうである。日本語だって、「音」という漢字なら、「おと」「おん」と発音できなければ、それを聞きとることはできない。
今までの英語教育は、26文字の英字は教えるが、その英字の発音、つまり、子音23個、母音19個の発音は、きちんと教えてこなかったのである。この子音23個、母音19個を徹底してマスターしようというのが、この本のねらいである。特に日本人にとっての問題は、母音が19個もあること。日本語には母音は5個しかない。恥ずかしながら、私などは、この子音23個、母音19個という数でさえ、この本で初めて知ったぐらいである。
しかし、なぜ、これほど基本的で、大切なことが、なおざりにされてきたのだろうか。どうして、だれも今まで気づかなかったのだろうか。その結果が、何年も英語を勉強しているのに、しゃべれない、聞けない、ということにつながるのではないか。
『英語耳ドリル−発音&リスニングは歌でマスター』はこの著者の二作目で、一作目の『英語耳ドリル』は、既に18万部ほど売れているようである。人気の高さがわかるが、それほど、効果があるということなのか。私が自分で、それを証明するのは、少し時間が必要であるが、期待は大きい。
あと驚きなのは、この本の著者は、英語の先生ではないことである。海外交流などはしていたらしいが、富士ゼロックスのエンジニアなのである。学校という場で、英語を教えている全国には、何万人?といるはずの先生から、どうしてこういう発想がでてこないのだろう。ちなみに、ネイティブスピーカーからも、この発想はでてこないだろう。この本の画期的なところは、専門外の人がこの本を書いたということでもある。
それは、自ら英語を勉強し、マスターする中で、英語とは何か、どういう言葉なのか、どうすればマスターできるのか、ということを素直に、きちんと、根本的にとらえたからだと思う。そこには、プロとしての英語教師が気付かなかった視点があったのである。その結果が、もっともベーシックなこの方法なのである。世の中では、こんな基本的なことでも、今まで“発見”されていないことが、まだあるのである。
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