企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える24−なぜ、プロレスラーはお笑い芸人とタッグを組むのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、プロレスラーはお笑い芸人とタッグを組むのか?
プロレスとは何かであるかが忘れられているからである。
<見方>
私は、ありし日の全日本プロレスのプロレスラー、ジャンイアント馬場を、東京の上野駅で見たことがある。日本テレビの毎週土曜日18:00にプロレス放映があり、プロレスがまだまだ元気だったころである。アメリカのドリー・ファンク・ジュニア、テリー・ファンクという当時の人気レスラーと一緒だったが、50メートルぐらい遠くでも、すぐにわかった。それほど、大きかった、目立っていた、人間離れしていた。
プロレスは格闘技で最強であるという最強伝説を作ったのが、新日本プロレスのアントニオ猪木である。猪木は、最強伝説を作るために異種格闘技戦を展開した。ボクシングヘビー級世界チャンピオンのムハマド・アリ、柔道世界一のウイリアム・ルスカなどなどと戦う。こうした世界的な格闘家と戦い、勝利することで、プロレス最強伝説は完成した。
それを受け継ぐかに見えた前田日明は、プロレスという枠組みを離れ、総合格闘技の布石を作っていく。そして、この流れの中から出てきたのが、高田延彦のプライドであり、絶大な人気を集めていたが、最近アメリカの団体UFCに吸収された。
この一連の流れは、世界最強の者を決める流れといってよい。この流れから、いくつもの支流が発生していく。現在の大きな流れとしては、かつての勢いがないプロレスと、格闘技界の主流になっている総合格闘技がある。そのプロレス界で起こっているのが、お笑い芸人とのタッグなどのエンターテインメント路線の強化なのである。果たしてこれは、正しい道なのであろうか?
ちょっと話をずらして考えてみよう。例えば、インスタント食品やファーストフードは、食べモノに時間の価値をもってきた。だれでも、すぐに食べられる。時間に追われている人にとっては、とてもありがたい。しかし、すぐに食べられても、おいしいものであるという価値は絶対に求められる。おいしいものである価値は外せないのである。
それでは、プロレスにとって外せないこと、それは何か? 最強であることである。常人ではないカラダの大きさ、そして体力、すごみ、これは、プロレスラーならではのものである。このすごい男たちが、最強の男を決める。これが、男にとってのあこがれであり、ファンはそれを見たいのである。かつてのジャイアント馬場やアントニオ猪木には、それがあった。
このプロレスラーにとっての絶対外せないことが、お笑い芸人とタッグを組むことからは出てこない。最強である上に、付加要素的にお笑い芸人とタッグを組むというエンタテインメント要素があるならばよいのである。プロレスが復権するには、総合格闘技のチャンピオンに勝つことしかない。プロレスと総合格闘技はルールが違うが、プロレスリングが行ってきた異種格闘技戦ではルールは問題でなかったはずである。
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