『2週間で小説を書く!』清水良典著を読む
見方によっては、
小説も1つの商品なわけで、
この本は、私のようなプランナーからみれば、
小説マーケティングの本であるといえる。
著者は批評家であり、
大学で小説の書き方を教えているだけあって、
この本では、実際に小説に必要な要素が何であり、
それを、小説という商品に
どう生かしていくかが実践的に語られている。
ところが、全体を読んでみると、
この本で語られる小説は、
実は、小説という商品でなくても、
あらゆる商品に通じるものであることに気付く。
例えば、
小説の世界は日々変化、進化していて、
そのような中で、小説に対して、
自分の小説観をブラシュアップして持ち続けること、
他人の立場から書くこと、
小説を書く才能とは、
小説を諦めずに書き続ける才能であること、
そして、小説とは失敗をしながら
経験知を高めていくこと、などである。
小説的なこととして挙げられるのが、
「神さま」の存在に言及していることだろうか?
これは、自分が書いているのに、
自分が書いているようでなく
だれかが書かしているように筆が進むことを、
意味している。
もちろん、文体の個性なども必要である。
とはいっても、
「小説市場」の規模は小さい。
文学賞をいくつもとった作家でさえ、
貧乏な人がたくさんいる、
という事実についても述べられる。
小説はビジネスとしての
魅力は少ないのである。
にもかかわらず、
作家にあこがれる人は依然多く、
その理由もそれなりにあるのだが、
結局それは「小説が好き」という、
地点に落ち着くことになる。
そういう「小説ビジネス」の状況がわかりながら、
1日1演習をこなすことで、
小説に最低限必要なことが学べる本になっている。
この本は、
小説は誰でも書けるというところから出発するものの、
ここで書いている以外のことを見つけることが
小説には求められるだろうし、
それはほかのビジネスでも同じである。
#読書時間 3時間
★5つ ★★★★★
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