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2006年12月24日(日曜日)

『女たちのジハード』篠田節子著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 07時36分22秒

私にとって、女性が書いた小説は、
大きくわけると、
女性の感覚が凄みまで達していて、
男にはとうてい表現できない世界を
現出できているものと、
ある種の女性の世界、
それもなぜかとても狭い世界の中で、
こまごまやっているものに分けられる。

もちろん、両者が
入り混じっていることもあるのだが、
大抵は、どちらかに分類できる。

この本は、30すぎた地味な独身OLと、
将来に道が少し開けたが、
田舎から出てきたうだつのあがらない、
現在はとてもお金にせこい
放送作家の卵の男との出会いから話が始まる。

この設定と交わされる話の展開からして、
とっさに後者の話かなと感じて、
読むのをやめようとしたのだが、
少し我慢して読んでいるうちに、
だんだんおもしろくなって、
一気に読んでしまった。

この本は、保険会社に勤める
5人のOLが主人公である。

この人たちの考え方はあさはかであるが、
それは、20代という若さのせいである。

そして、その未熟さは、
オトコ関係、仕事の仕方、
マンション探し、留学、
などすべての点にわたっている。

そしてすべてが、
表面的な部分だけで考えられ、
判断されていく。

オトコの外見、給料、住みか、
自分が住むところの場所や大きさ、
仕事のかっこよさ、稼げるお金、
といったことである。

そして、そういう表面を
さまよっているその行動が、
とてつもなく危ういのである。

それがときには、結婚の失敗、
競売物件現場でのやくざとの接触、
留学先での挫折や
いきあたりばったりの方針転換などに現れ
読者はひやひやとする。

この人たちは、いつ、どんな形で、
とんでもないことに巻き込まれてもおかしくない、
そういったニュアンスで描かれていく。

そして、最後には、
30代独身OLが、
自分の価値観でやるべきビジネスを見つけ、
動き出すところで物語は終わる。

だとすると、この本は「目覚め」の小説なのか。

確たる価値観を持たない、
「普通」のOLが、
「普通」であるがゆえに
いろいろと遭遇する危うさが、
最後どうなっていくのか、
それが本書のおもしろさなのであろう。

#読書時間 4時間
★3つ ★★★☆☆


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