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2006年12月24日(日曜日)

『秘密』東野圭吾著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 08時22分05秒

妻子が交通事故に遭い、
妻は亡くなり、
奇跡的に一命をとりとめた娘のカラダに、
愛する妻の精神が乗り移る。

しかし、じょじょに娘の意識が復活して、
それとともに妻の精神がなくなって、
最後には娘のカラダから
妻は完全にいなくなってしまうという話。

一見するとSF調ではあるが、
最後のほうでは、
二重人格という話も出てくるし、
全体的な印象からしてもSFとはいえない。

12歳のカラダに乗り移った
成人女性のココロから見た世界は、
マンガ的でさえある。

不思議な読後感がある小説だ。

これが、いまどきの小説なのだろうか?

大きなテーマを見つけるとしたら
「死」の問題である。

愛する人の死とどう向きあうか。

それは、突然やってきたものだが、
それを受け入れられない気持ちをどう処理するか?

これは、身近な人が死ぬという経験を
もった者にしかわからないことである。

この身近な人の死という視点から
この小説を読むとき、
この小説に引きずりこまれる。

身近な人の突然の死によって、
その人の存在はなくなっても、
身近な人に関する記憶は、
じょじょにしか消えていかない。

そのことを、
娘のカラダに妻が乗り移ることで、
表現しているのか?

身近な人の死の問題を
こういったマンガ的でもあり、
SFともいえない微妙な位置から物語を作ること、
そんなところに、
この小説の価値はあるのだろうか?

#読書時間 3時間
★3つ ★★★☆☆


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