『就職がこわい』香山リカ著を読む
武蔵野の小山社長が、
「仕事の中に人生がある」などといえば、
現代の若者は、また悩んでしまうだろう。
作家の村上龍が、
「好きなことを仕事にせよ」などといえば、
自分の好きなことはなんだろう、
と、さらに悩んでしまう。
若者は、なぜこの職業を選ぶのかを
完全に納得しようとすることが問題だ、
と著者はいう。
この本は、働くこと、就職することについての
若者の意識を、いろいろな視点から分析している。
せっかく、就職する気になっても、
この本が書かれた就職氷河期には、
面接で落ちてばかりでいる。
落とされた学生は、
自分の全人格が否定されたような気がして、
就職活動を中止してしまうのだ。
そして、学生を巡る環境の問題もある。
例えば、親の問題。
就職しなくても、
ある程度親の収入があれば、
親のほうでもそんなに厳しく就職しろ、
などということもない。
現代において、
就職することは、
とても難しいことなんである。
大学で就職サポートもしている著者は、
あまりにも学生が就職する気がないことに、
焦燥感を感じる。
しかし、
著者のスタンスはわかりやすい。
そんなに考えないで、
面接に落ちたって、
それは、あなたの人格が
否定されているわけではないんだよ、
とりあえず就職してみなよ、
ということである。
働いてもいない、
スキルも、ノウハウもない学生に、
完全に自分にとっての
最適な職業がわかるわけがないのだ。
著者の学生を見つめる目の確かさから、
現代の就職、職業意識が見えてくる。
#読書時間 3時間
★4つ ★★★★☆
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