『強い会社をつくりなさい』小山昇著を読む
この本には、いろいろなことが書いてあるが、
「強い会社」をつくるためには、
やるべきことをきちんときめて、
それを、着実に、工夫して行うことである、
というシンプルなことを
基本的には言っていると思う。
それを、いろいろと分類すると、
この本の構成、つまり、
1、心得の心得
2、仕事の心得
3、時間の心得
4、コミュニケーションの心得
5、組織の心得
6、お金の心得
7、自己啓発の心得
8、教育の心得
9、非常識の心得
となっていくのである。
こうした中で実務に役に立つことが
テーマごとにいろいろと説明されていくのだが、
ときたま、とてつもなく
強く心に響く言葉が出てくる。
例えば、人生の中に仕事があるのではなく、
「仕事の中に人生がある」といった言い方である。
これは、テクニック的には、
「認知的不協和」なのだが、
それ以上の何かを感じさせるものがある。
実にうまい言い方をするとも思うのだが、
私的には、それ以上の何かを感じるのである。
それは、多分、
著者が団塊の世代であるからである。
この世代と因縁深い私は、
(世代的に上司と部下という関係になりやすい)
とても敏感になってしまうのである。
ちょっと話がずれるが、
団塊の世代は、活動的なイメージがあるが、
私は「言葉の世代」だと思う。
行動よりも言葉。
行動力もあるのだが、
それよりも言葉に関する執念なんである。
その理由を一言で言うなら、
人数が多かった団塊の世代は、
たくさんの人とたくさんのことを
他の世代に比べて
はるかにコミュニケーション(議論)する
必要があったのだ。
そこで求められたのが、言葉の強さである。
短い言葉に意味を込める、
糸井重里などのコピーライターが
団塊の世代であることは、
この「言葉の世代」だからなのである。
話がちょっとずれたが、
この本は、まさにこういった執念を感じるのである。
そして、この執念は、
言葉と実務を結び付けようとする執念になる。
他の、どんな世代も、
こういった執念の持ち方はしない。
全体的には、
各テーマの説明がもっとほしい気がする。
現在の売れる本、買われる本づくりから要請される、
簡単に読めてしまう本づくりでは、
こうなってしまうのかもしれないが、
著者はそれぞれのテーマについて、
言いたいことの半分も
言っていないような気がするのである。
#読書時間 2時間
★4つ ★★★★☆
| ツイート |
|
『「企画書」つくり方、見せ方の技術−ルールは捨てろ!「愛」を書け! 1発でわかるSUPERラーニング』藤村正宏著を読む >>
29 queries. 0.029 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress








