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2006年10月6日(金曜日)

『下流社会−新たな階層集団の出現』三浦展著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 07時52分22秒

本当に「下流」は層として存在するのか−−
この本を読むと、それを考えてしまう。

確かに、ある実在する人を想像すると、
この本で言われている「下流」の人の
考え方や行動に該当するのではないか、
と思える人は何人もいる。

この本で紹介されている、いろいろなデータも、
下層の存在を証明するように読むことができる。

また、小泉−竹中政治の経済政策も、
この本で言う階層化を前提としたものであることは、
この本ならずとも、あちこちで言われている。

マーケティング視点から紹介されている、
日清食品の、年収700万円以上の層向けの食品と、
年収400万円以下向けの食品に分けて考えていくという
マーケティング戦略の話は、
下層の存在のリアル感を増幅させる。

ここまでくると、層としての「下流」は、
やはり存在するのだろうか?

ここまで説明されても、
やはり信じたくはないという気持ちになる。

下流の人の意識、行動パターンとして、
「自分らしさ」を求めつつも、
人と付き合うことが苦手であり、
コミュニケーション能力のなさが指摘されている。

その背景には、
地域経済の進展により
生まれたところで十分に生活できてしまうことや、
インターネット社会の実現という要因がある。

そして、こういう狭い世界で
十分成立してしまう下流層の生活は、
親から子へと世代間に受け継がれるという
問題にまでなってきている。

しかし、著者がこの階層化で一番に問題することは、
下流が多くなってきているということではなく、
下流と上流が、考え方も、住むところも
行くところも、買うものも違う、
つまるところ、交わるところのない
接点のない異質な世界になっていくことであるという。

そこで、そうならないための、
最後には、下流、上流に関係ない
教育制度などの対策が語られることになる。

この本は、最終的には、
下流層の出現は何を意味しているかを問うている。

それは、私には、さまざなコト、モノ、ヒトが
混じり合ってこそ生まれる社会全体のダイナミズムの喪失、
すなわち社会全体の魅力の喪失を意味していると思えた。

ならば、社会全体が魅力を失うときに、
何が起こるのだろうか?

小学校に乱入して児童を殺害した犯人は、
あきらかにこの階級意識が存在していた。

そのほか、最近頻発する通り魔事件は、
他者との根本的な関係のあり方について、
想像もできないような感覚を感じさせる。

下層の存在は、社会全体の脅威になるのか。

そういったことを考えさせる本書は、
だれにとっても必読の書ではないだろうか?

#読書時間 3時間
★4つ ★★★★☆


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