『1時間でわかる図解Web2.0』内山幸樹著を読む
この本は、表紙に書いているように、
Web2.0を「人の知識を活用する『知識循環』を引き起こし、
『インターネットを人にやさしくする仕組み』」とする。
そして、その要素として、
「利用者の参加」
「利用者の知恵の再利用」=集合知
「情報の流通性の拡大」とする。
それから、その中で
ブログやグーグルページランク、
WikiPedia、ロングテールなどの
サービスやしくみを位置付け、
マーケティングや技術的なことを
説明していく。
全体としては、
Web2.0の概念や現象や内容など、
わかりやすく説明されている。
おもしろかったのは、
@コスメの吉松氏と著者との対談である。
吉松氏は、@コスメサイトを
内容的にはWeb2.0
技術的にはWeb1.5と位置付ける。
内容的には利用者参加ということであり、
技術的には、RSSやトラックバックなどの
技術が使われていないことである。
そして、化粧品のマーケティングデータを
ビジネスにすることの難しさにふれつつ、
そのビジネス展開における、
方向性をどうするかが話の焦点になっていく。
つまり、これは、
Web2.0のビジネス展開の可能性についての話になる。
Web2.0になっても、Webビジネス展開の難しさは、
相変わらずついて回るのである。
ちなみに、@コスメにある膨大なデータは、
Webの中で完結するのではなく、
リアルの中でどう生かすかという道が
模索されているようである。
#読書時間 1.5時間(タイトルにある1時間では読めない)
★3つ ★★★☆☆
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