『本当に役立つ!マーケティング入門』町田和隆著を読む
この本がいうように、
中小企業に関するマーケティングの本は、
ないような気がする。
それは、中小企業の場合、
経営術というもっと全体でとらえるか、
もしくは営業術という戦術としてとらえる、
という両極端の話になりがちだからだろう。
そういう点でこの本は、
中小企業のマーケティング入門書としての
枠組みを提示できている。
SWOT分析や4Pなど
おなじみのマーケティングの手法や理論を紹介しつつ、
大企業に通じるマーケティング理論とは違った、
中小企業ならではの視点をおりまぜ、
ときには大胆に違った見解を見せる。
その中でも著者のやり方の特長を見せるのは、
4Pに追加される3Pであろう。
3Pというのは、
target Profing
communication Process
market Positionning
のPのことで、
中小企業なりの
ターゲットの探し方、
そのコミュニケーションの取り方、
そして、商品ポジションのやり方、
である。
このように、中小企業というポジションならではの、
マーケティングの枠組みと実践論が語られるのである。
全体的な印象としては、
リアルマーケティングが主体になっている。
しかし、今ならやはり
Web活用の重要性がもっと高まっている。
一部、メルマガやブログなどの記述はあるが、
Webには、リスティング広告やアフィリエイト広告など、
中小企業が活用できるツールなどは、
リアル以上に充実してきており、
その辺の取り組み方法が欲しいところだ。
あと、こういった本が、
ほとんどマーケティングノウハウに
なってしまうのは仕方のないところなのだが、
中小企業ならではの、
マーケティングコンセプトの話も欲しい。
それは、大企業とは全然違うはずで、
中小企業が行うマーケティングの魅力や価値は、
どのように創造するのか、できるのか、
その辺の説明を読みたい。
それでも、中小企業にいる方なら
職種や地位に関係なく、
読んでおきたい本になっている。
#読書時間 2時間
★4つ ★★★★☆
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