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2006年6月7日(水曜日)

『ウェブ進化論−本当の大変化はこれから始まる』梅田望夫著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 08時11分10秒

確かヨーロッパ中世に書かれた絵で、
外部からのエネルギー補給もなしに、
永久に動き続けるのは、
完全機関というものでしたっけ?

上から水が流れていて、
それを水車で受け止めて、
そのエネルギーを滑車に伝え、
滑車が、水をくみ上げ、
その水を、また上から流す。

実際には、重力や摩擦の問題があるから、
こんなことは不可能であるのだが、
それでも、ある種の夢を与えるものになっている。

という反面、これを、
夢などというべきではないという判断も働く。

重力や摩擦は絶対条件であって、
それを除外することはできないからだ。

この本には、いろいろな要素があって、
一言でこういう本であるとは言えないのだが、
グーグルの話のところが、
一番大きな盛り上がりを見せていると思う。

このグーグルのところを読んでいて、
私の頭に浮かんできたのが、
この完全機関のイメージである。

この本を読んでいると、
グーグルという会社は、
さまざまな視点から見ることができるのだが、
その中で、独自の情報収集と処理と表出を行う、
アルゴリズムの会社である、という見方ができる。

このアルゴリズムで目指すのが、
ユーザーが、自分の情報収集と活用についての
完全機関ではないか、ということである。

しかし、完全機関が機能しないように、
アルゴリズムは人にとって完璧にはならない。

だが、完全機関が一切機能しないのに対して、
アルゴリズムは、
限りなく、完全に近づける可能性がある。

その辺が、どんなことになるのか、
アルゴリズムは、グーグルの社内だけしかないので、
その将来性は想像していくしかない世界である。

ロングテールは、
アマゾンのビジネスにおいて説明されることが多いが、
グーグルにおけるロングテールのほうが、
アドセンスなどの展開において、
世界民主主義を表明している点などにおいて、
実際は、興味深いものがある。

そして、グーグルビジネスの驚異的な成長と、
1人あたりの社員が生み出す利益の莫大さに驚く。

大横綱であるマイクロソフトを、
きれる頭脳で素早く状況判断しながら、
若い力と機敏な運動神経で、
ぐいぐい押しまくってくる新大関グーグル。

そう、グーグルは、
いつのまにか大関なんである。

勝負は、時間が決めるような気もする。

しかし、そんなマイクロソフトが開いてきた、
世界共通言語であるOSを、
もっとWebベースで強力に推進することになる
グーグル世界構想を
われわれは、どう受け止めればいいのだろうか?

その中で、Webの世界を、
グーグルとマイクロソフトという対立のみならず、
世代間における若い世代の
可能性も含めた見方も、興味深く読めた。

といっても、この本は、
基本的には、全社会的な視点から
Webの今を見せてくれている。

なので、Webの世界以外の人が読んでも、
いろいろな見方を提供してくれ
今の自分のポジションについて考えさせられる、
啓蒙の書といえるかもしれない。

★5つ ★★★★★


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