『Web2.0 BOOK』小川浩、後藤康成著を読む
ITバブル以来の盛り上がり?を見せているWeb2.0。
この本は、Web2.0について書かれた最初の本である。
Web上でも、Web2.0というテーマの記事を
ニュースサイトを中心に多く見られるようになっているが、
その概念は、Web2.0的だね、
というニュアンスで語られることが多い。
では、この本は?
Web1.0→OS、
Web2.0→Web、
という説明のしかた、つまり、
マイクロソフト対グーグルという
図式は理解しやすい。
そして、Web2.0的なサービスが
Ajaxやマッシュアップやら何やら、
新しい言葉でいろいろと取り上げられていくのだが、
その中で、Web上で動作する
ワープロソフトなどが出てきているということが
Web2.0的であることへの、
理解の早道ではなかろうか?
もう少し説明すると、Web2.0は、
Web1.0時代のパソコンのプラットフォーム、
つまりOSに依存しない、
OSが何であっても、
ブラウザ上で作業が可能になっていき、
そういうやり方がどんどん発展していく
という概念のことである。
その最先端をいっているのが、グーグルであると。
簡単にまとめると、以上になるだろうか?
本全体から言えば、
最初のほうのWeb2.0までのWebの歴史が、
とても興味深く、うまく書けている。
それにしてもこの本はすごい。
私などは、この本で使われるような
言葉には慣れているが、
ひらがなの間をカタカナと英数字がみだれとぶ。
Webの世界に無縁な人が読めば、
チンプンカンプンであろう。
これが、ITという世界なのだろうし、
Web2.0に関する最初の本なので、
そうなるのであろうが、
この本の書き方とは裏腹に、
ますます、ユーザーにとって簡単になっていくのが、
Web2.0の本質であろう。
Web2.0の提供する世界がどんなものになるのか、
興味はふくらむばかりである。
この本は、その期待感を
提供してくれていることに成功している。
★4つ ★★★★☆
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