「クチコミはこうしてつくられる−おもしろさが伝染するバズ・マーケティング」エマニュアル・ローゼン著を読む
クチコミという視点から世界を見ると、
人が点になっていて、関係ある何人かと線で結んで、
そういう人がいっぱいいる、というあの図になる。
この図から考えると、
「ハブ」とは、多数のクチコミを発生させる元になる人であり、
クチコミが発生している状態を、
人と人が結ばれている線が点滅しているとしたら、
「バズ」とは、点滅しているすべての線のことである。
クチコミを発生する元になる人には、
その人が話したくなるコトがなくてはならない。
そして、その話したくなるコトとは、
その人が今までにないような経験をしたことから生じる。
ならば、まずクチコミをしてもらうためには、
企業は、その人にそのような経験を作らないといけない。
この本のクチコミに対する基本認識は、
以上のようなものになる。
そして、マーケッターが、
クチコミをより有効に起こす、活用するためには、
どうしたらいいかがいろいろ説明される。
クチコミは自然発生的なものではなく、
マーケッターによる強い関与が必要なのだ。
ハブをどうやって見つけるか、
「メガハブ」に位置付けられるマスコミの活用の仕方、
インターネットの活用法などなどである。
この中でマーケッターなら「ハブ」の見つけ方が、
気になるところであり、
調査から、だれから聞いたのか聞き出すなどは、
参考にしたいところであるが、
街でだれかに聞けばわかる、
というのは本当であろうか?
クチコミマーケティングは、
このハブを見つけ出し、作り出す、
活用することことにおいて、
とても地道なマーケティングということがわかる。
これは、この本に出てくる
たくさんの事例の中で、
あっという間に広まることもあれば
10数年かかって広まっていくこともあるからである。
しかし、共通しているのは、
顧客の経験において、
顧客の期待を超えるクチコミを起こす力が
その商品にあるということなのである。
★4つ ★★★★☆
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