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2006年5月28日(日曜日)

今でもグーで勝つと「グリコ」である

カテゴリー: - hagiri @ 08時52分27秒

近所の子ども数人が、
階段でジャンケンをしているのを聞いていると、
私たちの子ども時代と同じ、
パーで勝つと、パイナツプル
チョキは、チヨコレイト
グーは、グリコで進んでいる。

言うまでもなくどれも頭の文字が共通しているが、
パイナツプルとチヨコレイトは6文字なのに、
グリコは3文字というのは不公平だし、
グリコだけ、企業名、製品名に
なっているのはなぜだろうか?

文字数が違うのは、グーが3文字という損を与えることで、
ジャンケンそのものに駆け引きを生じさせ
おもしろくしているのだと思う。

そして、グーが「グリコ」である理由は、
このやり方がはやっていた頃は、
パイナツプルとチヨコレイトという言葉が
普通名詞であるように、
子どもにとってグリコが固有名詞ではなく、
「普通名詞」だったからに違いない。

しかし、いまは残念ながら、グリコに
そこまでのロイヤリティはないだろう。
(マックやディズニー、キティなどいろいろあるから)

それなのに、今だグーはグリコなのである。

それは、グリコという語感のよさであると考えられる。
あるいは「グ」を頭文字にする食品のなさ?

ここまで考えてみると、
言葉としてのネーミングの不思議さを、
感じないだろうか?

つまり、グリコという語感が、
グーがグリコになり、
ジャンケンという
何気ない生活に入り込んでいることによって、
いまだ、子どもたちだけでなく
私たちを含めて、グリコに対する
親近感につながっている。

グリコの創業者は、
グリコというネーミングは、
カキの栄養素から取ったのであって、
呼びやすさなどは考慮したであろうが、
ジャンケンというゲームの中で使われるなど
想像もしていないのだろうから、
これは、まったくジャンケンとグリコの
結果的なマッチングのよさが、
偶然的に起こったこととしか思えない。

その結果、グリコは、
ロイヤリティは低下したとはいえ、
普段のマーケティング活動の成果もあるだろうが、
いまだ子どもたちの世界で
他社にはない確固たる価値を提供していられるのである。

これは運と呼べるものなのか、宿命なのか、
それとも、事実としかいいようのないコトなのか?

ネーミングのようなものであっても、
言葉そのもののインパクトだけではなく、
主体的に社会に関わっていくのであり、
何かと結び付いたり、つながっていき、
また新しい価値を生み出していくということを、
とても楽しい形で見せてくれている、
この事例から、そんなことが言えないだろうか?


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