『Webマーケティングの入門教科書−高い成果を生み出すためのマーケティング/広告/プロモーションの手法とは』田口あゆみ著を読む
かつての名テニスプレイヤーであるボルグとコナーズは、
4大大会決勝戦でたびたび対戦していたが、
テニスに対する考え方は正反対だったらしい。
その違いすぎる風貌とは逆に、
ボルグはテニスをビジネスとしてとらえ、
コナーズはテニスが大好きだったということだ。
これは、仕事に対する考え方であるが、
私は、どちらかといえばコナーズ派である。
話が、テニスから入ってしまったが、
この本は、ボルグ派の本である。
それもタイトルに「入門教科書」とまで書いてあるので、
それに輪をかけてお堅い感じがするが、
実際に、その通りなのである。
私は、勉強することは好きなのであるが、
教科書で勉強することができないタイプなので、
この本を最後まで読むことがとてもしんどかった。
実践家として何年もやっている私でも、
Webマーケティングのそれも入門教科書なのに、
しんどいのである。
私からすると、Webマーケティングを、
これほど魅力的でないビジネスとして、
初心者に教えていいのだろうかと思ってしまうのである。
これは、私が思うに、著者の仕事感、
仕事への姿勢、もっというと、
世界に対するまじめすぎる態度だと思う。
しかし、内容的には学校の教科書よりも、
はるかに実践に使える、充実した内容になっている。
インターネットでの広告のやり方、
メールマーケティング、SEO、SEM
アクセス解析などについて、
かなり細かく説明されている。
特に、サーチエンジンでワードを購入する、
PPC広告(リスティング)などの話はとても参考になる。
業者なども紹介されているので、
すぐに実際にやってみることもできる。
それでも、私は言いたい。
Webマーケティングというのは、
新しいいろいろな関係を作っていく魅力的な手法のことである。
Webマーケティングの本は、
その魅力とは何なのか、それをどう伝えるか、
ということを考えないといけないのである。
★3つ ★★★☆☆
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