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2006年5月20日(土曜日)

『オンライン・コミュニティがビジネスを変える−コラボレーティブ・マーケティングへの転換』村本理恵子+菊川曉著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 09時53分10秒

コミュニティ関連企業ガーラの経営者が書いたこの著作は、
コミュニティ企業としての
ガーラの実力を示すものとなっている。

企業が提供するコミュニティとはどんなもので、
そこではどんなことが起こり、
また、マーケティング空間としてとらえたときに、
どんな視点から取り組み、
どんな成果が期待できるかまで教えてくれる。

その出発点は、ガーラ自社サイトのガーラフレンドでの、
リアル会議でのユーザーとのやりとりの経験であり、
そこから、実際に手がけた企業の事例から得た
ノウハウが加わっていく。

とくに、コミュニティから生まれる
マーケティングデータとしてのその価値を、
従来のアンケートやグルインなどの手法では
捕捉できないような「生声」として抽出して、
かつてない結果を導き出すそのやり方は見事でさえある。

コミュニティの構築に関しても、
そのプロセスは、専門家としての力量を示している。

このようなコミュニティは、
インターネット時代における
より能動的になった生活者と、
企業が関係を築いていくためのものである。

つまり、顧客と企業との関係の変化の中で、
コミュニティの意義が高まっているという基本的認識がある。

そして、最後のほうで、
コニュニティを成功に導くのは、顧客への「愛」である、
と述べられる。

これは、この本の副題にもなっている、
「コラボレーティブ・マーケティング」のことである。

1つだけ問題点を指摘するならば、
荒れるコミュニティについての考察である。

この本では、ユーザーの自主性を尊重しつつも、
コミュニティが荒れないようするには、
言葉のルールなどを確立する大切さが述べられている。

しかし、最近の荒れないコミュニティを見ていると、
ルールよりも、人と人をどのようにつなぐかのしくみが、
荒れる、荒れないの状況に大きく関わっていることがわかる。

これは、実はリアル社会のしくみと同じことで、
自分のポジション=価値が明確な場所では、
ポジションが明確であることによって、
その人に理性や責任が生じるのである。

このような場所では、荒れることは少ない。

2チャンのようなスレッド型掲示板スタイルでは、
人としてのポジション=価値がないので、
加速度的に感情だけがエスカレートして荒れていくのである。

この本では、プロフィール情報の提供が重要であることも
述べられてはいるものの、
人のつながり方の重要性までは言及されてはいない。

このコミュニティノウハウは、この本が出版された以降の、
実際のコミュニティが生み出した成果であろう。

しかし、この本全体としてみれば、企業コミュニティに関して、
とてもわかりやすく、また実践的に書いてあり、
完成度も高く、コミュニティに興味のある人であれば、
必読の書であるといえる。

★5つ ★★★★★


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