検索

高度な検索
オンライン状況
6 人のユーザが現在オンラインです。 (5 人のユーザが WordPress を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 6

もっと...
カウンター
今日 : 26
昨日 : 49
総計 : 865530

<< ビジネスでは例外を作る
『世界一わかりやすいマーケティングの本』山下貴史著を読む >>

2006年5月18日(木曜日)

『ウィトゲンシュタイン入門』永井均著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 08時16分23秒

最初のほうに、優れた哲学者とは、
既にある問題に解答を与えることではなく、
「これまで誰も、問題があることに気付かなかった領域に、
実は問題があることを最初に発見し、
最初にそれにこだわり続けた人なのである」とあるが、
この言葉を読むと、哲学とビジネスとの
根本的な違いはないのではないかと思ってしまう。

わかりやすい例でいえば、
1000円床屋は、3500円床屋という問題に気付いたのであり、
ブックオフは、薄暗い古本屋という問題、
テイクアンドギブニーズは、形式化された結婚式という問題に
気付いたのである。

そして、それに「こだわり」続けることで、
ビジネスが成功したということである。

それでは、
ウィトゲンシュタイン的問題とは何だろうか?

この本では、それを
世界はどのようになりたっているかとか、
文法の問題、言語ゲームなどから語っているのだが、
残念ながら私には、ウィトゲンシュタイン的な問題が、
まだ理解できないのである。

哲学的な領域から、私が長いこと離れていたせいか、
それとも、ウィトゲンシュタインの世界は、
私には合わないのか?

ときとして、本の中に引き込まれることもあったが、
それが、全体としての「像」に結び付かない。

だから、ウィトゲンシュタインの世界はこうである、
などと、とても恐ろしくて言えないのである。

一度も哲学をしたことのない人に哲学の魅力を伝える
と表紙に書いてあるものの、
それは、どんな魅力なのかも
今の私には伝えきれないようだ・・・。

再読や、他の文献も当たりつつ
理解を深めていくしかなさそうだ。

この本を読んでいて思ったのは、
一読してもわからない、理解できない文章というものに、
私は、やはり惹かれてしまうということ。

どのページを開いても、
そんなわかりにくい言葉で満ち溢れている。

でも、無意味であるわけではなく、
そこに何かありそうなそんな豊穣な言葉。

わかりにくさという魅力は、
やはり存在するのだ。

簡単にわかってしまうことに関して、
ブレーキをかけることの大切さ、
ウィトゲンシュタイン的問題ではなく、
哲学することの意義を
そんなふうに気付かされたことだけでもよしとしよう。

★3つ ★★★☆☆


企画書・提案書作成代行サービス

入札企画書・入札提案書作成サービス

パワポチラシ・DM作成サービス

<< ビジネスでは例外を作る
『世界一わかりやすいマーケティングの本』山下貴史著を読む >>

29 queries. 0.032 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress

代表ハギリのBlog
Blogカテゴリー
Blogアーカイブ
Blog検索