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2006年5月16日(火曜日)

『経験価値マネジメント−マーケティングは、製品からエクスペリエンスへ』バーンド・H・シュミット著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 08時11分18秒

本書は、題名の通り、
経験価値マーケティングを実践するための、
マネジメント手法が書かれている。

まず、経験価値マーケティングを実践するためには、
従来のマーケティングのやり方を、
根本的に考え直す必要があるという前提がある。

そして、経験価値マーケティングの
フレームワークを提示しながら、
プラットフォームの構築を行う必要性が述べられる。

このプラットフォームの中では、
・ブランド経験価値のデザイン
・顧客インターフェイスの設計
・継続的イノベーションへの取り組み
などが説明される。

そして、最後には、マネジメントというテーマに即して、
経験価値マーケティングを実践するための
組織作りの話にまで及ぶ。

大まかな流れは、以上のようなものだが、
各レベルの話が、必ず経験価値マーケティングという
マーケティングコンセプトに立脚しながら、
有機的に結び付いて実践されなければならない。

この中で、経験価値マーケティングを説明するのに、
話としてわかりやすいのが、
カーネギーホールでの経験価値を測定する
調査のやり方である。

コンサートホールにきた人が、入場したときの会場の様子、
席についたときの状況、会場にあるパンフのイメージなど、
その都度、どうであったかを、
調査員が張り付いて、経験を聞き取り調査している。

項目的にも、コンサートホールについて
さまざまなことを聞き出しているのだが、
思い出したり、脚色する余裕のない、
経験するまさにそのときの価値を
見出すことに成功しているのである。

こういった事例を見れば、経験価値マーケティングは、
一見取り組みやすい手法のようにも思える。

また、この本全体を理解することも、
そうは難しくはないのであるが、
この体系を実際にマネジメントするためには、
この本を、何回も読み込む必要がありそうだ。

そして、従来のマーケティング手法に
慣れきっている組織に導入するには、
さらに高い壁があることが予想される。

ただ、経験価値に立脚しつつ、
きちんと考え、着実に1つずつ取り組んでいく
堅実なマーケティング手法であることも、
この本は教えてくれている。

全体的な本の印象としては、
最初のほうに、とても読ませるものがある。

★4つ ★★★★☆


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