「図解ナレッジマネジメント」アーサーアンダーセンコンサルティング著を読む
「ナレッジマネジメント」という言葉は、
かつてほど聞かれなくなったが、
それでも、社内で情報を集め、共有化することは
今でも、いや今こそ重要なはずである。
実際、私の周りのいろいろな企業を見ていると、
情報が社内にバラバラしていて、会社として情報を共有化したい、
という課題は大抵持っている。
それには、情報を集める人がいない、
そして、有効な情報を集められない、時間がない、
という原因がある。
この本は、ナレッジマネジメントに関する体系的な本である。
ナレッジマネジメントとは何ぞや、
を一から勉強したい人に向いている。
ナレッジ(knowledge)を、
「データ」「情報」「知識」「知恵」に分ける。
そして、「知恵」のレベルになると、
ある課題を解決できることになるのだが、
そのためナレッジスペースを
どのように導入、運営したらいいかが書かれている。
それは、もちろん経営的な観点からとらえられることになるが、
その中でも、特に、ファシリテーター(運営する人)により、
参加する人へどのようなインセンティブを与え、
有効に活用させていくか、というところが多く説明される。
私的には、最後の「アーサーアンダーセンの事例」が、
興味深く読めた。
それは、会社のミッション、ビジョン、バリューに基づいて、
ナレッジスペースも運営される、という話だ。
ただ、全体的に読み応えを感じないのは、
体系的な本であるがゆえのことか。
★3つ ★★★☆☆
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