GPLライセンスのソフトをビジネスで使う
GPLライセンスのソフトは、
「再配布や改変の自由を妨げる行為を禁じている」
ということです。
これは、どういうことかというと、
例えば、オープンソースのXOOPSのモジュールを
自分でカスタマイズした場合に、
このソフトは自分のものにはならず、
再配布しなければならない、ということです。
要は、GPLライセンスのソフトは、
それを誰がカスタマイズしようが、
無限にGPLライセンスであり続けるということです。
誰かが所有することができない、ということですね。
ビジネスとしてカスタマイズを行う場合でもこの考え方は同じで、
ある事業主の要望にそって、
あるプログラマーが有料でカスタマイズを行っても、
それは、やはりGPLライセンスソフトであり
所有することはできないということです。
あと、カスタマイズする場合に
使用した「ライブラリ」(元になったプログラムデータ)の
著作権表示をしなければならないなどの規定もあります。
この「著作権表示」も微妙な問題で、
目立つよう適切に掲載するような記述がありますが、
どこにどれだけ表示しなければならないか、
明記されているわけではありません。
まとめますと、ビジネスにおいても、
GPLライセンスのソフトでビジネスを行うことはできるけど、
所有することはできないということです。
このように、規制があるGPLライセンスですが、
実際問題として、GPLライセンスに違反して訴えられたり、
大きな問題になったことは、今までないようです。
オープンであることで、
「違反」を厳しく追求していく姿勢が、
そもそも弱いという原因はあると思います。
だから、何をしてもよいということには、
つながりませんが。
オープンソースは、
ビジネス的にもとてもありがたいものです。
私もいろいろ試していますが、
完成度が高いソフトも結構あり、
作者の方には、頭の下がる思いがします。
自分なりに協力できることはしていきたいと思っています。
以上のような、GPLライセンスソフトの、
規約と可能性を知ることで、
オープンソースソフトをより有効に活用できるのではないでしょうか。
GPLなどに関して、
もう少し詳しく知りたい方は、
以下がよいかもしれません。
http://pcweb.mycom.co.jp/special/2004/gnu/
その他、詳細な情報は、
以下にあります。
・GNU 一般公衆利用許諾契約書
http://www.opensource.jp/gpl/gpl.ja.html
・GNU GPLに関して良く聞かれる質問
http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html
ツイート |
プロフェッショナルなプランナーとは? >>
29 queries. 0.029 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress