『明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法 』佐藤尚之著を読む
著者は今を「砂一時代」と言ってます。
「砂一時代」とは、世界中の砂浜の砂ほどの情報が1年間に世界に流れたということからきています。
それほど大量に情報があふれかえっている現在、世のプランナーたちが立てた自らのプランが生活者に届かなくなっていることを悩んでいることを、著者がよく耳にし、では、どうすればよいかを提示しているのが本書です。
著者は、まず、「砂一時代の人」と「砂一時代以前の人」に分けます。
「砂一時代の人」と「砂一時代以前の人」の違いは、インターネットのあふれる情報に接しているかどうか、どのような情報にコミットしているかです。
簡単に言ってしまうと、「砂一時代の人」はソーシャルメディアで友人・知人からの情報を大切にしている人、「砂一時代以前の人」は従前のマスメディアがまだ通用する人です。
量的に言っても、今は、半々くらいであり、著者は、この2つの層を切り分けてプランニングすることが大切だと言います。
「砂一時代の人」はもうマスはほとんどみないし、「砂一時代以前の人」には、ネットにアクセスすることはほとんどないので、まったく別の層なのです。
そして、「砂一時代の人」に対するプロモーションは、もう従来のやり方、新規顧客獲得施策は通じないのです。
「砂一時代の人」に対して求められられるのはファンを大切にする姿勢と行動です。
「たった1人が「企業の味方」として周りの友人・知人に話してくれる」ことを目指すのです。
以上のように、本書は「砂一時代」におけるプランニングのやり方を提示しています。
私も参考にしたいと思います。
★4つ ★★★★☆
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