団塊ジュニア向けビジネスの企画書・提案書、作成代行いたします
経営コンサルタントの大前研一氏は、日本の人口ピラミッドの形をみて、「いもむしグラフ」と言いました。いもむしのように、頭でっかち(年寄りが多い)で、しりすぼり(出生数がどんどん少なくなっていく)になっているのです。「いもむし」とは、随分皮肉っぽいですが、実際に、そういう意識を込めて言っているのです。
人口動態的には、第二次ベビーブームによって生まれた団塊ジュニアによる、第三次ベビーブームが起きなかったことが大きいでしょう。国、経済界が大きく期待していた人口増とそれによる経済効果は、結局、期待外れに終わってしまったのです。
団塊世代の子供たちである団塊ジュニア世代は、1971年〜1974年生まれです。出生数は、団塊世代より少ないとはいえ、毎年200万人以上です。最近の出生数と比較すれば、2倍近くの多さになります。
マーケティングアナリストの三浦展氏は、人数が多いものの消費ターゲットとして期待できない1971年〜1974年生まれよりも、1975年〜1979年生まれを「真性団塊ジュニア」と呼び、マーケティング的には期待できるとしています。出生数は、1975年が190万で、じょじょに下がっていき、1979年は164万と下がっていきます。ということは、ボリューム的には、1971年〜1974年生まれのほうがかなり多いのです。
このように人数が多いのにもかかわらず、団塊ジュニア世代による第三次ベビーブームが起きなかった最大の原因は経済不況です。20代は、日本経済の「失われた10年」であり、就職氷河期に当たります。きちんと就職できなければ、収入も少なく、結婚までたどりつけなかったのです。実際、「2005年(平成17年)に30歳〜34歳人口に占める未婚率は男47.1%、女32.0%」(wikipedia)に昇ります。
結婚しなければ、クルマを買わなくてすみ、住むところは狭くてもよく、家族旅行も行かず、子どもの教育費がかかることもありません。つまり、自動車、住宅、旅行、教育といった産業に多大な影響を与えることになります。団塊ジュニアを語るキーワードとして、クルマ離れ、旅行離れ、お酒離れが言われているように、消費しない層なのです。
そうした傾向にある中で、団塊ジュニアの好きなものといえば、無印良品のような個性のない、目立たないものが挙げられています。自動車メーカーが団塊ジュニアをねらったクルマは平凡にしたという話は衝撃的でした。彼らの親である団塊世代の自己実現欲求や貪欲な欲望とは正反対の道を行っているようです。世代間はアンチな関係になりやすいのですが、団塊と団塊ジュニアの関係はまさにそうなっています。
実際に、私の周りの団塊ジュニア男性(ある人を想定しています)をみても、物事を好き嫌いで決める(ロジカルでない)、他人とのコミットをあまりしない、自分のやりたいことを決めない、子どもはキライなど、消極的な生き方をしているようです。このような傾向ですから、それが消費性向に結びついているわけですし、三浦展氏の言うように、マーケティングターゲットとして期待できないということになってしまうのでしょう。
しかし、マイナス面ばかり見ていても始まりません。私が見る限り、ゲーム、マンガなどカルチャーに詳しい、IT関係に強い、細かいことにこだわる、手先が器用、などがあるように思います。一言で言えば、オタクなのですが、この辺をうまくつつくことで、盛り上がりを期待できるのではないでしょうか。カルチャーに強いあたりは、団塊世代を引き継いでいると思われます。
2012年現在、1971年生まれは41歳、1974年生まれは37歳です。これから第三次ベビーブームが起きる可能性は少ないでしょうが、まだ40歳前後、アラフォーですから、高齢化社会においては若年層であり、ひとふんばりもふたふんばりもできる年代です。自らを魅力的にして、婚活にいそしみ、これから家庭を作ることだって、十分可能です。世代間がアンチな関係になるとしたら、団塊ジュニアの子どもたちは貪欲になるかもしれません。
オタクでいいのですが、団塊世代に次ぐボリューム層である団塊ジュニアにもっと社会にコミットし、社会を活性化してほしいのです。団塊世代のように、ビジネスマンとして付加価値を社会に与え、また消費者として文化を創り出すように、奮起してもらいましょう。
私どもでは、団塊ジュニア世代を元気にするビジネスのお手伝いをいたします。新規事業立ち上げのための事業企画、団塊ジュニア世代向け商品の営業企画、販売拡大のための販促企画などについて、企画面でサポートしてほしい、企画書・提案書を作成代行してほしいなどがありましたら、ご相談ください。
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