矢印をうまく使った企画書・提案書、作成代行いたします
絵画やアート写真を見るとき、どのように見てもいいですし、見る人の自由です。見方があったとしても無視しても構いませんし、好きなように見ればいいのです。絵画を描いた作者やアート写真を撮影した写真家に、ある意図はあったとしても、よほど頑固な人でない限り、意図とは違った見方を歓迎してくれるはずです。
文化人類学では、「未開」民族の人たちに映画を見せると、ストーリーを理解せずに、映像の端に映っていた鶏に興味を示しただけという話もありました。私たちが映画を見るという行為は、すでにある映画の見方という文脈を通して見ているということが分かります。文脈を通さない違った見方というのは、よほど意識しない限り、難しいことなのです。
アートの世界では、基本的には、多様な見方をして多様な世界観を愉しむものですが、企画書・提案書では、そうはいきません。企画書・提案書を見た人それぞれが、勝手な見方、解釈していては、共通認識が得られませんし、話も進みません。求められるのは、提案する側が意図するとおりに、相手が企画内容を理解し、お互いにアイデアを発展させていくことです。
ですから、企画書・提案書は分かりやすく書く必要があるわけですが、そのためには、いろいろな大きな工夫、小さな工夫を積み重ねることになります。その大きな工夫の1つに矢印の使い方があります。
矢印は、企画書・提案書でうまく使いこなしたい表現ツールです。絵画や写真では、どこを見たらいいか分かないことがありますが、同じ2次元の平面である企画書・提案書で矢印をうまく使えば、起点が分かり、次にみるべき場所が分かるというように、企画書・提案書の見るべき順番を示してくれます。つまり、どこから見るべきかがすぐに分かると同時に、全体の構造をたやすく理解することができるのです。
矢印のような部分にこだわっている方は少ないですが、矢印を懐疑的に見る人もほとんどいません。矢印が逆向きだとか、形が悪い、色が合ってないなどと思う人はいません。懐疑的に見られやすいデータや文章と違って、矢印は信頼されやすい記号なのです。つまり、信号や交通標識などと似ていて、矢印を見る人は信じてしまうという性格をもつのです。まず、この矢印の信頼性を理解しておきます。
矢印の使い方ですが、レベルを分けて使うのがポイントです。ページ全体で見たときに、流れが分かりやすくなるような使い方です。あとは、細かい説明をするときに、文章で長々と説明するのではなく、矢印を使ってわかりやすく説明するような使い方をします。
ページ全体で、特に流れを強調したいときは、矢印を大きくして濃い色を使います。流れをそれほど強調しなくてもいいときには、矢印の印象も薄くします。矢印の形では、先端を大きくすれば向かっているという印象を強くできますし、先端を小さくすればスムーズな流れを表現できます。矢印の書き方を変えるだけで、ページ全体の印象がずいぶん変わります。
矢印は一方向の流れだけでなく、双方向的な流れや、分岐したり合流していく流れ、環流していく様子など、言いたい内容に合わせて、使い分けます。ビジネスのしくみ、システムなどは、多様な流れによってできていると言えます。
一般の人はそれほど気に留めない矢印ですし、企画書・提案書を書きなれていない人はあまり使わない矢印ですが、企画書・提案書を書く上では、とても重要です。私どもでは、矢印にもこだわって、企画書・提案書を作成代行しております。
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