企画を立てるときは、大きなポイントとなるものを作るものです。コアであり、強みであり、ビジネスを推進する大きな力になるようなものです。ある人は、それを仕掛けと呼ぶでしょうし、別の人は戦略と言うかもしれません。

広告代理店が企画する広告や販促などのプロモーションにおける大きなポイントとなるのは、有名人やタレントの使い方です。一般の人は、魅力ある人に引き寄せられますから、有名人やタレントをうまく起用、演出することで、強力に宣伝効果を高めることができるというわけです。

有名人やタレントが登場する、テレビ、インターネット、雑誌などの広告のビジュアルでは、商品を手にとっておすすめするようなやり方が一般的です。宣伝という範囲での起用ならそれで十分です。しかし、有名人やタレントの中には、様々な能力、技能、ノウハウをお持ちの方もいらっしゃるので、単に、広告で商品をおすすめするだけでなく、もっとプロジェクトに深く関与してもらおうという企画を立てることもあります。

例えば、商品開発の協力をしてもらったり、あるテーマのWebサイトの監修者になってもらったりというような関わり方です。こういった事例は多数ありますが、例えば、サッカー元日本代表の司令塔だった中田英寿選手が、お菓子メーカーの東ハトのアドバイザーを務めたなどは分かりやすい事例です。

有名人やタレントに、どのようにプロジェクトに関わっていただくか、どのような契約にするかは、プロジェクトの内容や趣旨などによりますので、一概にはいえませんが、企画を提案する側としては、有名人やタレントがそのプロジェクトに関わることによって、どういったメリットやベネフィットがあるか、を中心に話を詰めていくことになります。

基本は、有名人やタレントにとってのセルフブランディングの強化、補強です。話題性があり、さすが○○さんだねと言われるような展開。そして、プロジェクトの成功による能力の高さの証明です。プラス、事業収入であったり、社会貢献であったり、というメリットが加わることもあります。

このようなプロジェクトでは、ご協力いただく有名人やタレントにＯＫをいただくことが最初の目標になりますから、まず、そのための企画書・提案書が必要になります。有名人やタレントが見て、自分がやりたい、自分でやってみたいと思うような企画書・提案書です。

ところが、このような有名人、タレントにお願いする企画書・提案書の書き方は、いろいろ調べてみても世の中にはありません。企画書・提案書の書き方としてはニッチだからです。よくやっている方はともかく、あまり書いたことがない方は、自分でストーリーを組み立てるしかありません。

先日も、あるタレントさんにお願いする企画書・提案書をうまく書けないというご依頼をいただき、ほぼ完成しているという企画書・提案書を見せていただいたのですが、タレントさんがやってみようと思わせる企画書・提案書になっていません。どんなプロジェクトなのかを細かく説明しているのですが、プロジェクトについてのタレントさんの関わり方の説明についての記述が薄いのです。

有名人、タレントにお願いする企画書・提案書では、なぜ、このプロジェクトがそのタレントさんを必要とするのかから始まり、プロジェクトの事業価値や目指すものに共感してもらい、プロジェクトにかかわることによるタレントさんにとっての意義や価値、メリットを説明し、そして、どのようにプロジェクトに関わっていただくかを、考え方とともに具体的に示してあげる必要があります。そして、必要に応じて、プロジェクトの細かい内容を説明します。これらを、忙しい有名人やタレントに簡潔で分かりやすく魅力的に書きます。以上のことができてはじめて、タレントにお願いする企画書・提案書になっているといえます。

私どもでは、有名人、タレント、芸能人にお願いする企画書・提案書を作成代行いたします。その有名人にとってとてもよいプロジェクトなのに、そのよさをうまく説明できない、書けないという方は、お気軽にお問い合わせください。