世界経済と自分のビジネス
マクロ経済については門外漢ですが、このところのニュースを見ていると世界経済の動向が気になって仕方ありません。気になるし、言及せずにいられません。
ギリシャは、10月危機は逃れたようですが、国債の利率は20%を超えており、今年中にデフォルト、つまり債務不履行が起こる確率は90%以上と予告している方もいます。日本は、ギリシャの債権をそれほど持っているわけではないようですが、債権を大量に保有しているフランスやドイツなどを迂回している可能性もありますから、一概に判断できないですよね。対岸のことだと思われたリーマンショックでは、証券化された債権を日本の金融機関は大量に保有していたわけで、その影響は日本にいる私たちにとっても、あまりにも大きいものでした。世界の金融は太くつながっているのです。
ギリシャだけでなく、EUの中で、スペインやイタリアをはじめ各国も財政危機になっています。EU各国とも失業率はかなり高いですし、消費の回復は見えてこないようです。このところのユーロ安が物語っているでしょう。
財政危機や失業、景気回復については、米国にも言えていて、株価はどんどん下がっています。日本も程度の違いこそあれ同じことで、財政問題としては、それこそギリシャの何十倍もの借金を抱えているという現状です。
世界経済は危機的な状況にある、という認識は間違いではないでしょう。
人は、おいしい物を食べなくても、きれいな服を着なくても、高級車に乗らなくても生きていけます。しかし、資本主義の原理は、よりよい生活、もっとよい生活です。それを企業が提供することで、人々の生活が向上し、資本主義が成り立つ。
よりよい生活への欲望、欲求がなくなったときに、消費はおとろえ、企業活動は停滞します。経済が下火になり、収入は減り、失業者が増え、税収は落ち、財政がひっ迫する。
そうした中で、自分ができることは何か?
私の仕事は、人々がよりよい生活を送るための価値を創造していくこと、そういう価値を創造していく企業をサポートしていくことです。
人々がよりよい生活への欲望、欲求が薄くなっていたとしても、それを喚起し続けるしかありません。
経済動向が危機的な状況だとしても、それを嘆いていても仕方ありません。自分ができることを自分ができる範囲で続けるしかないですよね。
しかし、どうなるのでしょうね?
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