企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える106−なぜ、企画書は横書きのほうがよいのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、企画書は横書きのほうがよいのか?
見やすく、書きやすく、やりとりしやすく、見せ方のバリエーションが広がるからである。
<見方>
この理由は、もちろん人間の目が横に2つ並んでいるからである。同じ原理でテレビや映画は横長だし、ゲームの画面も、車のウインドウも、人から見られるものは大抵横長である。企画書も同じである。
マンガのゴルゴ13の中で、人間の目は縦の動きに弱いと説明するシーンがある。射撃のプロに対して、ゴルゴ13は上から下に落ちながら射撃する。受ける射撃のプロは、射撃で難しいのは上から落ちてくるものを狙うことだと言いながら死んでいくのである。
パソコンのディスプレイも、横長である。パソコンディスプレイで企画書を書くなら、横位置のほうが書きやすい。しかし、最近主流のワイド画面は、縦横の比率的にみると横に長すぎて企画書サイズから見れば問題がある。4:3画面の19インチなら、横位置にすればA4サイズそのままの大きさで表示できるから、操作性は高い。
縦位置企画書だと4:3画面の19インチであっても、ページの下のほうを書くときや上に戻るときスクロールしないといけない。操作性は悪いし一覧性も損なわれる。
ほかの人が書いた企画書を見る側も、原寸大で一覧できれば、理解力も高まる。最近は企画書をファイルでやりとりするだけで、見る側もパソコンディスプレイで確認することになるから、この一覧性は大切である。
横位置の企画書のほうが書き方のバリエーションが広がる。上から下の流れ、左から右の流れを基本に、斜めの流れや、中心からの広がりなどの展開ができる。ページの見せ方がたくさんあるというのは、ページごとにいろいろな見せ方ができる企画書ができるということだ。
縦位置の企画書は、基本は上から下の流れになる。そのほかの見せ方もできるが、窮屈な感じがする。縦位置の企画書というのは、上から下に読んでもらう企画書に向いている。だから、文章が多く、順番通りに読んでもらいたい場合などは、縦位置のほうがよいことになる。
縦位置企画書は、それを採用すべき何らかの理由があるときに採用する。
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