企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える100−なぜ、一度やめた仕事で復活することはよいのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、一度やめた仕事で復活することはよいのか?
自分の根っこの部分が太くなるからである。
<見方>
クルム伊達公子氏が、現役復活後、4戦目で約11年ぶりにツアーに優勝した。引退した選手が現役復帰するのは、体力や技術の衰えのほか、世間の目というもっと大きな圧力があるだろう。その中での優勝なのだから、すごいものである。
11年前の伊達公子氏の引退はあっけらかんとしていた。全盛時における突然の引退。テニスに対する未練などは、みじんも感じられなかった。私には、24歳でもやり尽くしたんだなあという印象があった。
引退後は、テニス教室などでテニスの普及活動はやられていたようだが、昨年行われた、かつての世界女王、グラフやナブラチロワとのエキシビション・マッチがきっかけになり、またやりたいという情熱が湧き、現役復帰したようだ。テニス日本女子の現状にも何かを感じていたらしい。
といっても、現役復帰後は、かつてのような体力はないから、まず戦い方が異なっているようである。そして、何よりテニスをする目的が違う。自ら壁になって若者を鍛えること。それが、そのまま発言につながっている。今回の優勝時の発言なら「若い人は勝つことに執念をもってほしい」だ。
実は私も、1年半ほどプランナーという職業をやめていたことがある。10年ほどやったあと、いろいろなことがあって、やめたのである。それから1年半ほどは編集もどきのことをやっていた。
しかし、10年やったという歴史は大きかった。私には、編集という場は合わなかった。たくさんの人とあれこれしながら、時には喧嘩になってしまうような、リアルなビジネスを生み出すような企画の仕事でないとダメだったのだ。戻ってみると、やはり、私にはコレしかないと思った。こうして、現在にいたっている。
自分がずっとやってきたことをやめる。しばらくして、またやり始めると、自分にはこれしかないということが強くわかる。やめたことがムダではなかったのだ。それどころか、自分の根っこの部分を太くすることになったのである。やめずにすむに越したことはないが、選択肢の中には、一度やめてみるという手があるのである。
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