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2008年6月11日(水曜日)

企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える98−なぜ、検索するのか?

カテゴリー: - hagiri @ 07時26分37秒

それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。

●なぜ、検索するのか?

そこに検索窓があるからである。

<見方>
何かを調べるというのは、まず本屋や図書館だった。そこで、概要を理解したり、さらに細かい情報はどこにあるかの手がかりをつかんだ。専門誌や業界新聞などが見つかると、電話で聞いたり、現物を取り寄せたりして、さらに細かい情報を獲得していった。

回りの人の中から、調べたいことについて詳しそうな人を探し、話を聞いた。社内にいなければ、外注先や知人、友人も思い浮かべ、接点がありそうなら、電話したり、会ったりして話を聞いた。

商品やサービスを実際に試し、体験した。現場を知るために、売り方、売り場を見て、販売員から話を聞いた。

こうやって情報を得ていた。情報を得るのは大変だったし、時間がかかった。だから、情報には価値があった。

そんな中、日本能率協会が始めたMDB(マーケティングデータバンク)というサービスは画期的だった。年会費は高く、1回ごとの資料探索費用も安くはないが、資料集から情報を探し、電話1本で市場に関する情報を手軽に獲得できるようになった。忙しければ、電話でこういう資料を探してほしいと頼めば探してくれた。すべてのマーケティング情報を集め、それを有料で提供するマーケティング情報ビジネスの誕生である。

このとき出てきたのが、サーチャーという職業である。データベースの中から、目的とする情報を素早く的確に探しだす専門家である。

そして、今は、専門家としてのサーチャーは少なくなり、すべての人がサーチャーになった。細かいマーケット情報を持っている富士経済や矢野経済の資料には、いまだに高価な金額を出さないとアクセスできないが、それでも、検索エンジンの検索窓で検索すると、あっという間にある程度の情報が収集できるようになった。使用しているユーザーの声も拾うことができるし、断片的な市場の情報ならば簡単に得ることができる。

このような環境になると、ふと、1日1回も検索しない日があるだろうか、もしくは検索しなくてすむ日があるだろうか、ということを考えたくなることがある。

このとき、今の人というのを一言で表わすとしたら「検索人」という言葉が適切ではないかと思ってしまう。何かあると、検索してみようというのが、この検索人である。一旦、インターネット世界の住人になってしまうと、1日に何回も、1年間では何百回、何千回、一生のうちには何十万回、何百回と検索する検索人になっていくのである。

人とは、いつも、常に、何かを探しているのだと思う。そのことを、検索窓という存在が、より浮かび上がらせる。

目の前に、検索窓がある。そこに山があるから登るのならば、そこに検索窓があるから検索するのは、いわば当然のことなのである。

こうやって人は、検索して、検索し続けて、何を探すのだろうか? 単なる情報ではないことは確かであろう。


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