企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える61−なぜ、インプットとアウトプットのバランスをとるのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、インプットとアウトプットのバランスをとるのか?
自分が元気になれるからである。
<見方>
私にとっての贅沢は、お金でもなければ、豪華な家やかっこいいクルマでもない。毎日1時間の読書と1時間の運動時間(ジョグとストレッチ、四股など)があればよい。これができていると、元気、やる気が出る。読書と運動が、自分にとってのエネルギー源なのである。これらは、自分へのインプット行為として重要なのである。あと、重要なインプットには家族と過ごす時間もあるだろう。
贅沢とは、自分が元気になれる源があるかどうかではないだろうかと思う。だから、それが豪華な家やかっこいいクルマであるという人は、当然いてもよい。要は、その源を持っているかどうかである。そして、それが実現できているかどうか。
仕事が忙しくなると、このインプットの時間がとれなくなる。仕事は基本的にアウトプットである。自分が、今もっている知識や経験、ノウハウを出力する(仕事内容や一緒にする人からインプットされるという要素はあるが、基本的にはアウトプットである)。ちなみに、このブログもアウトプットであり大切なことであるが、重要度は仕事に比べれば低い。
ここまででてきたことの優先順位を言うなら、アウトプットとしての仕事、インプットとしての運動、インプットとしての読書、アウトプットとしてのブログという順になる。本当は、もっといろいろある。しかし、キモはアウトプットとインプットをうまく組み合わせることである。
仕事が忙しくなると、どれかの時間を削らざるを得なくなる。4つの行為のうち、まず削るのがブログである(最近、ブログが毎日書けないのはこのためである)。次に、読書である。それでも、足りなければ、走る時間を削ることになる。
仕事の量を調整すればよいと言う人もいるが、そんなことをしていると、クライアントとの関係を保つことができない。というか、どんな仕事でも、仕事そのものを大切にしていかないと、仕事などはうまくいかなくなる。松下幸之助氏が言うように「仕事は世の中からやらさせていただいている」と思わないと、うまくいかない。だから、仕事量を調整するという考え方は、基本的に違うのである。
といっても、自分が元気になれるインプットとアウトプットの構造は、確保する努力が必要である。このせめぎ合いを、自分でどう解決していくか。仕事が忙しいと、毎日のように微調整している。できれば、今日のように、ブログを書く時間は最低限確保したい。しかし、来週は忙しくなりそうである。
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