企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える47−なぜ、打ち合わせのときにコーヒーを飲むのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、打ち合わせのときにコーヒーを飲むのか?
コーヒーの覚醒作用がアイデアを生むからである。
<見方>
ウチの小学生の娘が、おやつでシュークリームを食べながら、一人でニコニコしていた。とてもうれしそうに。シュークリームの威力を感じた。シュークリームたったひとつが、これほど人を幸せにする。藤田田的な考え方をすれば、シュークリームのどの甘味成分が人を幸せにするのかが科学的にわかれば、その人はビジネスの儲けの種を見つけたことになる。
ところで、私のクライアントの仕事で、あるお得意先の仕事を手伝っていたときのこと。お得意先での打ち合わせが終わると、そのクライアントの人とカフェで、その日のまとめと今後の対策を練ることになる。そのとき、クライアントの人は、私にケーキを勧めるのである。
仕事中にケーキを食べたことなど今までないし、「ビジネス中のケーキ」というニュアンスに何かしら抵抗感があったので、最初のうちは遠慮していた。その後も、強く勧められたりするので、実はこの人自身が食べたかったからと思いいたったのだが、私も本当は甘いもの好きということもあって、少し抵抗感はあったものの、時折り食べるようになっていった。
そこで気づいたのは、ケーキというのは、緊張感をなくすのである。満足してしまうのである。クライアントの人が、なぜかビジネス上の愚痴っぽいことを言い出すのは、しばらく気付かなかったが、ケーキのせいで安心してしまい、ついつい出てしまっていたのではあるまいか。ケーキはシュークリームのように人を幸せな気分にするが、それはビジネスの場にはふさわしくないのである。「ビジネス中のケーキ」に抵抗感があったのは、このせいだったのである。
あるコーヒーメーカーの仕事をしていたときに、この会社のスローガンは「コーヒーがつなぐ人と人」であった。そのときは、コミュニケーションするときと場にはコーヒーという当たり前のイメージでとらえていた。
しかし、もう少し踏み込めば、コーヒーには脳を覚醒させる作用がある。それは苦味のことであるが、この覚醒作用によって、人とのコミュニケーションは弾みますよという意味を含めてよいはずである。ビジネスでコーヒーを飲むのは、このためなのである。
オフのカフェでケーキを食べるのはよいが、ビジネスでケーキはやはり成立しないのである。ケーキはやはりハレの日の食い物なのである。何か特別なときに、たまに食べるからこそ、うまいのである。
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