企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える7−なぜ、人はわかるのか、理解するのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。
あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。
そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。
なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、人はわかるのか、理解するのか?
わからないと、理解しないと、怖いからである。
<見方>
はじめて会う人に対面するときは、程度の違いこそあれ、緊張感がある。
ちょっとしたしぐさや、しゃべりかた、言葉遣いにも気を配る。
そして、どんな人なのかを想像する。
そのときに、一番簡単なのが、自分の知人・友人の中から、もっとも似ている人を思い出して、その人のイメージでとらえてしまうことだ。
これは、多くの人が、自然にやっていることだと思う。
そのほか、何か共通した話題になること、自分が親しみをもてるようなことをも、あわせて探し出そうとする。
これは、人が持っている、人を理解しよう、わかろうとする気持ちの強さの現れである。
別の視点からいえば、相手がわからないと不安であり、怖いのである。
この目の前にいる人は、自分にとって、よいことをもたらすのか、危害をおよぼすのか、なるべく早く判断しないといけないのである。
最短で、「わかる」必要があるのである。
だから、結果として「わかる」という行為には、ある意味、とても強引なところがある。
本当のことはわからなくても、わかったような思いがすればよいからだ。
逆にいえば、わかったような思いがすれば、本当なことは二の次であり、本当のことはじょじょにわかればよいし、本当のことはわからなくてもよいこともある。
それほど、まず、何よりもわかるということが優先される。
自分がわかることは大切さは、当然、相手にわからせることの大切さにつながる。
自分がどんな人なのか、どういう商品なのか、どういう企業なのか、これを、どう簡単にわからせるかが、企画にとって大切なことである。
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