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2007年4月15日(日曜日)

『歴史と出会う』網野善彦著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 11時41分59秒

三浦展の「マイホームレス・チャイルド」など、
マーケティング本を読んでいると、
キーワードは「所有」であると思う。

団塊も、新人類も、
かつては所有するためにがんばってきたが、
団塊ジュニアには、
その所有することの価値はない。

それは、例えば、
いつでも買えるコンビニが
自分の冷蔵庫になっているから、
自分の部屋にはそれは要らず、
インターネットでたくさんの情報を検索できるから、
あらかじめ、情報を所有する必要などない、
ということである。

所有の概念は、歴史的なものである。

この本でも、まさにそのことが
話の焦点になっていることが多い。

所有の観念が強くなってくるのが、
著者の専門領域である日本の中世にあたる室町時代。

世の中が豊かになっていき、
そこでは、銭が流通し始める。

そうすると、合理的な計算が始まり、
富への欲が非常に強くなる。

さらに、その欲が自然の恐ろしさを
超えてしまうということである。

こういった、
所有に関する欲の延長にあった現代のはずが、
三浦展の一連の著作における見方と照らし合わせるとき、
所有することの意識が、
現在、大きく、違った形で
変わっているということがいえるのではないか、
そんな仮説が成立する。

これは、この本のテーマではないが、
読んでいたら、そんなことを思った。

マーケティングだろうが、歴史だろうが、
問題意識は、クロスしているのだ。

この本全体としては、
著者が、ほかの本のあとがきや、
あちこちに書かれた文章や対談を集めたものであるが、
歴史への興味をひかれるようになっている。

とくに、宮崎駿や北方謙三などの、
異分野の人との対談がおもしろい。

両者ともに、
中世を題材とした作品を作ったために、
実現した対談なのだろうが、
著者と分野が異なるだけに、
お互いにすりあわせる話の仕方が、
興味深く、しかもわかりやすくなっている。

それにしても、歴史観も、
だいぶ変わってきているという感じがする。

日本という国の意識ができたのは7世紀、8世紀
という歴史認識は、今まであっただろうか?

所有の話にしても、
だれのものでもないはずの海を仕事場としていた、
海民の話や、そこから見た歴史もおもしろうそうだ。

簡単に読める新書だが、
歴史という分野へいざなう力がある。

日本の歴史、また探索してみたくなった。

★5つ ★★★★★


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