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2007年4月1日(日曜日)

『大人のための東京散歩案内』三浦展著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 08時49分21秒

贅沢な時間とは、
お金をかけて、おいしいものを食べたり、
高級リゾートでくつろいだりすることではない。

お金をかけずに散歩するだけでも、
十分に贅沢な時間を過ごすことができる。

本書を読んでいると、そんなことを感じる。

散歩をすることは、
「体によいばかりか、
 物を考えるし、
 新しいひらめきも得られるので
 頭の健康にもよい」のだ。

自らの足で街を歩き、見る。

そこで見つけたのは、
本来は画一的であるはずの団地の安らぎ、
得体の知れない緑地、
古い表札のよさ、
ビジネス一辺倒ではない知的で文化的な街、
そういうものである。

また、東京には坂が多いのだが、
坂を散歩していると、
「曲がった道、坂道こそが人間の道だ」
と思えるのである。

「夏目漱石だって、坂道を歩きながら考えた。
 坂道は上るのがしんどいから、
 勢い人生について思索したくなるのだ。
 ビートルズだって人生は、
 『ロング・アンド・ワインディング・ロード
 (長くくねった道)』
 だと歌った。
 家康も人生は長い坂道を重い荷物を
 しょって歩くようなものと言った」

カラー新書で紹介される、
風景写真にも味がある。

銭湯好きな私には、
赤羽にある銭湯「道灌湯」の、
写真などたまらない。

こんな銭湯があるとは!

しかも道灌とは、
太田道灌に由来するものだそうである。

このように、著者の持っている、
人、文化、名前などの歴史の知識とともに
東京の街が語られているのである。

しかし、こうして紹介される街のよさが、
急速に失われているのである。

街とは、歴史、人、文化が多様に混ざり合うもので、
古いもの、新しいもの、
頭のよい人、変な人、小さい子ども、
ニュース、情報、アート、雑音など、
雑多に存在するのである。

その中で、
古いものが先になくなっていくものは仕方ないにしても、
やはりなくなってほしくないものは、
たくさん存在する。

そのときに失われるものは、
景観だけではないだろう。

#読書時間 2.5時間
★5つ ★★★★★


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