『42歳の42.195km−ロードトゥロンドン』甘糟りり子著を読む
スポーツ好きな著者が、
足首を手術するにもかかわらず、
ロンドンマラソンを決意し、挑戦する話。
ジャンルとしてはエッセイになるのかな?
足首が悪くなったのは、
高いハイヒールをはいたり、
テニスをやったりして、
足首を相当酷使したせい。
そこで、自分の意志で
手術をすることを決めるわけだが、
同時に場の勢いもあったが、
ロンドンマラソンへの出場も決めてしまう。
そして、アディダスや出版社、治療院などに
協力されながら、練習し、治療しながら、
最後にはロンドンマラソン42.195キロ
完走となるわけである。
高いハイヒールをはくことや
強引に、自分で手術を決めてしまうやり方など、
女性ならでは? それとも、著者ならでは?の感覚で、
この物語は始まっていくわけだが、
この感覚は、この本全体にわたっていく。
いろいろな人とのやりとりや、
走るファッションへのこだわり、
食事をしたり、
睡眠薬などを使ったり、
執筆をしたりといったいろいろな話の中でである。
そこで感じるのは、
感情や感覚、思いの振幅の大きさ
といったらいいだろうか?
そして、それは、
ロンドンマラソンを走っている
まさに42キロの間で起こる。
楽しかったり、泣いたり、
感動であったりするわけである。
こういった感覚と
この感覚をうまく、やさしく綴られる文章が、
世の女性の共感を呼ぶのであろうか?
それでも、著者が一歩一歩走っているときに、
1つひとつの言葉を積み重ねていく書くという作業と
走ることは共通点があると思ったり、
長い距離を走ることで、自分の力を感じ、
「人間ってすごい!」という思ってしまうことは、
男でも共感できる。
#読書時間 2時間
★3つ ★★★☆☆
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