『mixiと第二世代ネット革命−無料モデルの新潮流』根龍達之監修、早稲大学IT戦略研究所編を読む
今まさに話題沸騰のmixiであるが、
そのmixiを学術的に研究した本、
といったらよいであろうか?
まず、大きなテーマとしては、
「バーチャル×バーチャル」
「バーチャル×リアル」
という見方を持ち出す。
「バーチャル×バーチャル」とは、
第一世代のネットの見方で、
ネット内で完結することである。
「バーチャル×リアル」とは、
リアルとバーチャルが融合するようなあり方を示す。
そして、mixiは、
この両者を含むものになっているという。
この考え方をベースに、本書は大きくわけて、
・mixiというサイトのネットワーク分析
・無料サイトのビジネスモデル
の2つにわけて説明される。
・mixiというサイトのネットワーク分析は、
mixiの中では、
人のつながりをベースにした活動、
これは「バーチャル×リアル」であり、
コミュニティを中心にした活動
これは「バーチャル×バーチャル」ということを示しながら、
さまざまな行動を行うユーザーと
マーケティング的な視点からみた情報や、
クチコミネットワークとしての価値にまで言及される。
・無料サイトのビジネスモデルは、
mixiのほか、
オンラインフォトアルバムのフォトハイウエイジャパン
無料プロバイダーの(旧)ライブドアの
3つの無料サイトを比較して、
無料であるがゆえに、
どういうビジネス構造を持っているかを、
研究したものである。
mixiは、ほかの2つと比べて、
利益が出るのも早いのだが、
それを戦略、経営資源などの視点から比較している。
本書は、PCインターネットは無料サイトが多い中で、
そのビジネス展開をどのようにしたらいいかという、
ビジネスのやり方に示唆を与えるものになっている。
#読書時間 2.5時間
★4つ ★★★★☆
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