『知識ゼロからのジョギング&マラソン入門』小出義雄著を読む
小出監督のあのキャラクターを、
うまく出せている本である。
前半はQ&A形式の答え、
後半は各テーマの「ワンポイント」として、
小出監督の一言があるのだが、
それが実に小出監督らしい言葉になっている。
例えば、Q&Aでは、
Q1−ランニングをするのに体力と
運動神経はどれだけ必要ですか?
A−体力なんかいらない。
運動神経なんかまったくいらないよ。
という感じだ。
3日坊主にならないためには、
「いつ休んでもいい」
「走る距離にはこだわらない」
「雨が降ったら走らない」
といった気持ちで気楽に始めるほうがいい
というように、気楽に始め、
さらに気楽にやっていくことが大切である。
すべてがそんな
小出監督の話し方が聞こえてくるような感覚がして、
それが目的の本であるとはいえ、
読んでいると、とても楽しく走れそうな気がしてくる。
コラムで高橋尚子のことについても触れているが、
腕振りについては欠点だらけだが、
それでも、高橋にはそれが合っていると言ってる。
そもそもすべてのランナーに当てはまる
理想的なフォームなどないのであり、
あるのは、その人にとっての
理想的なフォームなのである。
この本はジョギング&マラソンの本であるが、
ビジネスとか、コミュニケーションとか、
いろいろなことに応用できる考え方を示している。
もちろん、ジョギング初心者にとっては、
とても参考になる内容になっている。
★4つ ★★★★☆
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