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2006年5月11日(木曜日)

『コミュニティ・マーケティングが企業を変える!−広告はなぜ効かなくなったのか?』NTTメディアスコープ編著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 08時17分19秒

コニュニティマーケティングという魅力的なテーマを扱いながら、
この本は、言っていることは間違ってはいないが、
基本的な認識の仕方が間違っている。

その根底にあるのは、コミュニティマーケティングに対する、
過度の期待である。

この過度の期待が、逆に
コミュニティマーケティングの魅力を伝えきれていない、
この本は、そういう本である。

例えば、コミュニティマーケティングと広告を比較するが、
この場合、広告が効かなくなっているのは、
広告は囲い込みができないからといっている。

この認識は違う。

確かに、広告が効かなくなっているのは事実だとしても、
広告は、基本的に「囲い込み」のための手法ではなく、
認知拡大のための手法である。

囲い込みとは、会員システムとか、ポイントシステムを使うことで、
初めて可能になることである。

そして、広告をはじめとしたマスメディアは、
消費者をコントロールするために使われると説明される。

しかし、企業側はマスメディアを使用して告知しているのであって、
消費者をコントロールしようなどとは考えてもいない。

コントロールではなく、購入してもらうためである。

これらの説明は、
コミュニティマーケティングの優位性を明確にしようとするものだが、
そのことが、この本に意図的なモノを感じてしまうのである。

あるいは、プロモーション手法に関する理解不足か?

私に言わせれば、広告がきかないという事実を述べたいならば、
どこかのデータを引用して、
購入理由が広告でないことを説明すれば十分である。

さて、本題のコミュニティマーケティングである。

そういった流れで語られるコミュニティマーケティングなので、
こちらもいささか勇み足の感が拭えない。

コミュニティマーケティングは、万能ではない。

コミュニティマーケティングは
この本にも紹介されている事例のように
絶大な成果を生み出すこともあるが、
使いやすい企業や商品があるし
目的や課題によってもそのやり方は異なる。
その辺の整理が必要だ。

また、プロモーション手法の中で考えるとしたら、
広告などに変わる手法ではなく、
プロモーション全体、つまりプロモーションミックスの中で
考えるべきものである。

残念ながら、この本にはこれらの考察がない。

あと、本の構成であるが、
コミュニティマーケティングの話に入る前の、
コミュニティマーケティング以前の
マーケティング手法や広告の歴史についての話が長すぎる。
本の半分ぐらいになっている。
もっと、簡単にまとめるべきであろう。

せっかくコミュニティマーケティングという
魅力的なテーマなのだから、
もっと、書いているNTTメディアスコープならではの
実際的なソリューション手法に基づく
深い考察が欲しいところだ。

★1つ ★☆☆☆☆


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