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2006年5月2日(火曜日)

『知の編集術−発想・思考を生み出す技法』松岡正剛著を読む

カテゴリー: - hagiri @ 08時22分29秒

マーケティングに松岡正剛の編集術は生かせないかと思い、
手軽に読める本書を選んでみた。

結論を言うと、生かせないことはないし、
実際やっていることは多かったのだが、
そのことよりも、松岡正剛の編集術の話は、
なぜか私にとって、グッとくるものがない、
琴線に触れないのである。

それはなぜであろうか? それを考えてみる。

この本では、
人のすべての行為を「編集」と見ている。

遊びもスポーツも、法律も。

実際にスポーツは遊びから始まり、
遊んでいろいろなルールを決めてそれが高度化して、
正式なスポーツとなっていく。

トライアスロンは、海兵隊員が、
楽しくカラダを鍛えるために始めたやり方である。

遊びそのものが、「ごっこ」や「しりとり」という
編集作業そのものである。

法律も、小さなルールを決める、
つまり編集することから始まるという。

こういう話は、話として示唆に富んでいるし、
とても興味深く読める。

そして、編集には、要約と連想という2つの方法がある。

要約というのは、この書評を書くというような編集行為だし、
連想というのは、しりとり遊びのように、
知がつながっていくような編集行為である。

そして、具体的に64編集技法が紹介される。

編纂と編集にわけて、
収集、選択、分類・・・などの64の技法である。

これなどは、私なども、
日頃の仕事中で使っているいろいろな技法が含まれている。

以上のような話を、いろいろな「知」の事例を元に、
その編集術が紹介されていくのが本書である。

その中には、問題文も含まれていて、
マンガのコマを自分で並び替えて編集せよ、
という問題なども楽しんでやることができる。

全体的にはよい本とは思うのだが、
それでも、なぜか消化不良のような気がしてしまうのである。

それはなぜか?

それは、この本の冒頭にある、
松岡正剛自身が言っている編集することの意義の話の中に
ヒントがあるような気がする。

現在は、いろいろな問題が主題的に起こっている。
例えば、環境、戦争、食、子どもの問題などなど。

それらは主題的な問題であるが、
主題的な問題としてとらえても、
何も解決できないことまでわかっている。

そのときに、そういったいろいろな問題を主題として扱うのではなく、
その問題を串刺しにして、新たな視点でとらえなおすとか、
もっと別のやり方が必要であり、
そこにおいて必要とされるのが「編集」である、
というようなことを言っている。

そこまでの実践的なコトを目指す編集の意義がありながら、
実際にはこの本では、リアルな社会のコトについて多少言及しつつも、
大抵の事例は、詩歌、マンガ、絵や図像といった
「知」と戯れるという編集の姿が浮かび上がってくるだけだ。

「編集」という言葉は、
小倉昌男の「思いやり」とか水口健二の「感動」とかに比べると、
何かにコミットする力、つまり創造性において、
とても弱いものがある。

それは、出版業界にいる人と、
リアルビジネスの側にいる人との違いなのかもしれない。

ただ、編集することがもっと魅力的な行為になるためには、
それは、人や社会にもっと深くコミットする視点や見方が必要なのだ。

あと、編集という言葉は、だれも日常的にやっている行為だとしても、
それは、編集者から見た見方であって、
私たちは、触ったり、見たり、話したり、という
もっと具体的な行為をすることこそリアルに感じるのではないか?

行為を編集するという視点でみたときに見逃してしまうもの、
そういうこともあるのではないか、と思ってしまうのである。

★4つ ★★★★☆


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