『バナナがバナナじゃなくなるとき−ありふれたモノから特別な価値を生み出すマーケティング戦略』ダイアナ・ラサール、テリー・ブリトン著を読む
この本は「経験価値」上にある本である。
つまり、B・J・パインとJ・H・ギルモアが書いた
『経験経済』という本の延長線上にある。
『経験経済』との違いとしては、
サービスだけでなく、プロダクト商品の経験価値についても、
多くを語っているところである。
この本では、商品やサービスの
エクスペリエンス(経験)のプロセスを
発見、評価、獲得、統合、拡張と詳細に追って、
エクスペリエンスにおける価値をどう創造するかが説明される。
つまり、メディア接触、情報収集、購入場所、そして使い勝手といった、
ユーザーが実際に経験するコトから考えるということである。
そこでは、徹底した細部へのこだわりが必要になってくる。
顧客のニーズに合わせ、顧客満足を高めるということは、
お題目のように言われていることだが、
頭の中で「顧客のために」を考えるよりも、
経験価値の視点で見る、考えることが重要、
と見直す意義は大きい。
それは、自社が提供する商品・サービスにおける
顧客のあらゆる経験を洗い出し、検証をすることで、
よりリアルに顧客にとって価値ある商品・サービスを
提供することができるようになるからである。
そのことによって、顧客満足を高めるだけではなく、
企業の競争力も高めることができる。
経験価値マーケティングは、
現在、もっともマーケティング志向的な考え方として、
関連職種の方ならマスターしておきたい。
★4つ ★★★★☆
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