スマホに変わっていくポイントシステム
ポイントシステムは、店舗などの集客施策として、ベーシックなものです。業種・業態、店の規模にかかわらず、広く導入されています。
店側としてはお客様の再来店をねらうという明確な意図があるのは、だれがみてもわかりますが、家電量販店のように、どのショップもポイントシステムを導入していれば、効果などは限定的になってしまいます。
しくみとしてのポイント使用を促進するはずの期限設定が、ユーザー側からすれば、ポイントの失効となって、せっかくためたポイントが使えなくなることがあると、逆にポイントがもられるよりも、買うときに安いほうがよいという意識になります。実際、家電量販店なら、ケーズデンキは、それで差別化できていました。
ポイントシステムが氾濫している現状では、ポイントシステムはリピートの決定打になるわけではなく、基本となる商品やサービスを充実させ、顧客のロイヤリティを高めた上での、来店したいお客様への付加サービスにすぎません。つまり、優良顧客への優遇に結びつくあくまでもおまけ的なサービスです。
ポイントシステムは、紙にはんこをおす原初的な形態から、カードリーダーなどで読み込むカードを使った汎用システムになって、今は、スマホに移行しています。
スマホによるポイントシステムでは、以下のようなメリット、特徴があります。
・カードを発行する必要がない
・メールアドレスを聞くことなく、顧客に直接メッセージを送ることができる
・より細かい顧客情報が収集できる
・メールシステムやSNSとの連携ができる
・顧客セグメントごとにメッセージなどを送れる
レピカ、スマホとSNSを利用した販促ソリューション「potto」
http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20140220_636161.html?ref=rss
スマホがポイントカードに、店舗のポイント管理もスマホで――クラウド型ポイントシステム「cardfeel」
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1302/14/news107.html
一言でいえば、従来のカードリーダー型のポイントシステムに比べて、よりマーケティング活用がしやすく、顧客とのコミュニケーションが可能なポイントシステムであるということでしょう。
加えて、音波や超音波発信器を使って、自動的、あるいは簡単な操作でポイント加算できるようなシステムもでてきています。お店にとって運営の手間がかからず、顧客メリットの高いポイントシステムになっています。
ドコモ、音波でアプリにチェックインできるO2O技術「Air Stamp」をオープン化
http://japan.cnet.com/news/service/35044766/?ref=rss
楽天、9000万会員を実店舗へ誘導する「楽天チェック」を4月2日に開始
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140311/542689/
ポイントシステムのメインストリームは、そのシステムの優秀性、利便性の高さにより、今後スマホにシフトしていくでしょう。
ただ、個人のお店などは、コストのかかるシステムより、手軽に導入できる紙のハンコのほうがよいという要望は、いまだ多いものです。実際、ポイントシステムより優良客を増やすほうが、経営課題として重要であり、紙のカードで目的が達成できるのであれば、とりあえず紙のポイントカードでやっておくという選択肢は当然あるでしょう。淘汰されてしまうのは、紙よりむしろ、従来型のバーコードのポイントカードかもしれません。
私どもでは、ポイントシステムに関する企画や、事業、営業、販促、プロモーション展開に関する企画書・提案書を作成代行いたします。お気軽にご相談ください。
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