今や、新人類という言葉もあまり聞かなくなりましたし、団塊世代や昭和1ケタ世代に比べると少しインパクトが弱いので、あまり注目されることはありませんが、世代的には、現在、社会の中枢にいる層であり、子育てにまい進している人も多いですから、重要な世代です。

新人類世代は、1961年生まれから1970年生まれとされるのが一般的です。出生数は、厚生労働省の『人口動態統計』によれば、1961年の158万人から上がっていき、1966年丙午（ひのえうま）は、136万人といったん落ち込みますが、それ以降190万前後いて、70年は193万人になっています。最近の出生数が100万ちょっとですから、かなり多いことになります。人口規模は1,690万人（wikipedia）です。

新人類世代は、高度成長期の真っただ中に生まれ、共通一次試験を初めて経験し、就職する頃はバブルです。社会にでたときに、今までの人たちと違うということで、新人類と呼ばれました。団塊世代が一回り上なので、直属の上司であり、管理職は昭和１ケタ世代という世代関係になることが多いようです。

新人類世代の特徴は、サブカルでしょう。マンガ、ゲームなどオタク文化にはまった世代です。また、車や酒、旅行なども、好きな人が多いようです。ニューアカと呼ばれたアカデミズムが脚光を浴びたこともありました。キーワードは、テクノポップ、ポストモダン、消費社会、といったあたりでしょうか。昭和1ケタ世代や団塊世代のように、戦争や学生運動といった社会における大きな動きがなかったので、自分なりの楽しみ、趣味を見つけるような方向に走ったのだと思われます。

新人類世代は、2012年現在、1961年生まれが51歳、1970年生まれが42歳です。上の年代なら会社では管理者層になっています。しかし、バブル時代にうまく就職できた反面、現在の不況の中では、団塊世代のようにうまく逃れることができず、リストラ層となっている世代です。つまり、この不況下で、仕事、家庭、子育て、ローンなど多くの試練を与えられ、どう乗り切るかを試されている世代といっていいかもしれません。

ですから、基本は仕事になると思います。体力は多少衰えていきますが、多少のムリはまだまだ効くでしょう。ノウハウや技術は、働きはじめて20年経ってますから、円熟の時期を迎えています。ただ、大企業さえリストラが横行していますので、自らの働き方や技術を一旦棚卸し、見直した上で、能力を向上させ、技術に磨きをかけ、時には新しいことにチャレンジすることも必要かもしれません。

仕事だけでなく、私生活でも、家庭を維持し、子育てしなくてはいけません。晩婚化で小さい子どもがいれば、夫婦で子育てしなくてはいけませんし、子どもが高校、大学に行けば、教育費が重く負担がかかってきます。子どもはこの上なくかわいいものですが、現在、労力と経済的な負担が大きい時期に当たる人も多いでしょう。

その上で余裕があれば、趣味やレジャーを楽しむことになるのでしょうか。ここは、ポストモダンカルチャーを作ってきた世代、オタク文化をはじめ、アウトドアやスポーツ、旅行、お酒などは、仕事に、家庭に大変な人にとっては、楽しみや息抜きとして、お小遣いを工面しながら、できる限りやりたいものです。

というように見ていくと、新人類世代は、仕事、家庭に比重をおきつつ、いかに趣味を楽しむかということになりそうです。そこでは、能力を磨く、家庭をサポートする、そして趣味やレジャーといったビジネスが対応しており、社会的な意義も高いといえるでしょう。

私どもでは、新人類世代を元気にするビジネスのお手伝いをいたします。新規事業立ち上げのための事業企画、新人類向け商品の営業企画、販売拡大のための販促企画などについて、企画面でサポートしてほしい、企画書・提案書を作成代行してほしいなどがありましたら、ご相談ください。