企画書・提案書を自分で作成し始めた、あるいは、とりあえず作成したけれども、もっとうまく作りたい、しっかりしたものを作りたい、さらに訴求力のあるものにしたい、というご要望をよくいただきます。

そういうケースでは、作成している、あるいは、作成した企画書・提案書を見させていただきますが、拝見いたしますと、作成した人の思っていること、考えていることをたちまち理解することができます。

一言でいえば、ビジネスを魅力的に説明できていないということなのですが、それをどうすれば魅力的に説明できるのかという対策が分からないのです。

今までこうした企画書・提案書をたくさん見てきましたが、ビジネスの内容や目指すものは違っても、企画書・提案書の書き方、作り方としては、大抵、以下のような問題点があります。

・企画書・提案書のタイトルが的を得ていない、分かりづらい、魅力的でない
・説明の仕方が簡単すぎる、言葉が足りない、十分に説明できていない、魅力的に語れていない
・図解されていないから、しくみやシステムなどが分かりづらい、理解されるレベルまでの説明になっていない
・データや情報が少なく説得力にかける
・結論にいたるプロセスや流れなどがうまく説明できていない
・提案される側のメリットやベネフィットについて触れていない、説明が少ない
・提案される側が、何をしたらいいのか、どうすべきなのかが説明できていない、分からない
・企画書・提案書として見栄えがよくない、ビジネスの魅力を表現できていない

ビジネスの魅力、つまり、価値やバリューは、きちんと示してあげてはじめて、理解されます。

どんなによいビジネスであっても、よいビジネスであることをうまく説明できなければ、よいビジネスにはなりません。

逆に、普通のビジネスであっても、魅力的に説明することができれば、よいビジネスになります。

魅力的に説明するための大きなポイントとしては、提案するストーリーをきちんと組み立てること、ページごとに言いたいことを１つにして明確で分かりやすいページを作成すること、文章は言いたいことに優先順位を付けて簡潔に述べること、必要な情報やデータをうまく使うことなどです。

さらに、文字の大きさやフォントに変化を付けたり、ビジネスにふさわしい色を使用したり、分かりやすく図形を使うなど、細かい部分にこだわることで、ビジネスを魅力的に表現していきます。

企画書の作り方の問題ではなく、ビジネスそのものの魅力が足りないと思うこともあります。このような場合には、顧客イメージをもっと細部にまで掘り下げたり、コンセプトを熟成させて言い換えたり、ビジネスモデルを改良したり、インセンティブ性の高い販促アイデアを考えたり、魅力あるWeb展開を行うなどして、ビジネスの魅力を高める必要があります。

ビジネスの出発点は、顧客が喜ぶ顔なので、顧客イメージを明確にすることは、ビジネスを魅力的にする近道です。どのような人が、どんな時に困っていることを解決してあげるか。あるいは、どのような人の、どのようなウオンツに、どのような商品、サービスを提供することで満足感を高めるか。顧客イメージが具体的であればあるほど、ビジネスの魅力が浮き彫りになってきます。

また、コンセプトが設定されていなかったり、うまく設定されていないことも多いもの。コンセプトはビジネスの核になるものですから、よく練り込む必要があります。

私どもの企画書・提案書作成代行の目標は、ビジネスの魅力をより高めることです。企画書・提案書の書き方に問題があれば、貴社のビジネスをきちんと伝えられるものに、ビジネスの魅力が足りなければ、ビジネスそのものをブラシュアップしていきます。つまり、ビジネスバリューを高める企画書・提案書を作成しています。