『日本語が亡びるとき−英語の世紀の中で』水村美苗著を読む
寡作な小説家による、渾身の日本語論。
内容は、
アイオワの空の下で<自分たちの言葉>で書く人々、
パリでの話、
地球のあちこちで<外の言葉>で書いていた人々、
日本語という<国語>の誕生、
日本近代文学の軌跡、
インターネット時代の英語と<国語>、
英語教育と日本語教育。
熱い本である。
「人間を人間たらしめるのは国家でもなく、
血でもなく、その人間が使う言葉である」
日本文学という奇跡、
そして、書き言葉としての日本語という奇跡。
英語時代において、
この日本語は、どうなるのか?
英語は、一部のしかるべき日本人が
達人になればいいという提案は納得できる。
今、日本語を守る必要があるのである。
★5つ ★★★★★
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