企画力を高める15−負荷をかけ超回復する
企画力とは何か? 企画力とは、世の中や人に対してプラスになることを考え、推進する力だと考える。そうだとすれば、それは、生命力、コミュニケーション力、情報力、直観力、洞察力、発想力、構想力、読書力、課題解決力、マーケティング力、創造力、企画書力、表現力、提案力、実行力、脳力などなど、いろいろな力の集合だといってよい。この前提で、企画力を高めるための考え方や実践について考えていきたい。
●負荷をかけ超回復する
小林まことの昔のマンガ『1・2の三四郎』の中で、三四郎のプロレスの師匠である桜五郎は、入門したての三四郎たちにスクワットをやらせる。そのときに桜五郎は「筋肉というのはな〜つかわなくては退化してしまう・・・がつかいすぎてもおとえてしまう」「だから、てきとうにやるぞー」という。しかし、てきとうといいながら、なんとスクワットを8,000回やらせるのである。時間にして3時間、空手の世界チャンピオンの成海ページはあきれてしまうのである。
トレーニングには「超回復」という現象がある。トレーニングによって傷ついた筋肉は休養することによって、トレーニング以前の筋力よりも向上するというものである。
ただ、負荷が軽すぎると大きく向上しない。また、負荷が重すぎると回復しきれないということが起こる。適度の負荷こそが、超回復を起こすのである。桜五郎は、そのことを言っているのだろう。
そのうえで、プロレスラーにとっての適度の負荷というのは、スクワットならなんと8,000回にもなるのである。適度というのは、適当とは違うし、かなりのことなのである。この適度さと休養のバランスが超回復を起こす。
このカラダの構造というのは、人間にとって宿命のようなものがある。カラダだけでなく、ずっと同じことを考えても解決しないのに、遊んだり、違うことをやることによって、ひらめきがおこり解決できたりするからだ。これは、企画の超回復である。
負荷をかけて超回復する、このサイクルを自分のものにする。
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