企画力を高める14−つまらないことをする
企画力とは何か? 企画力とは、世の中や人に対してプラスになることを考え、推進する力だと考える。そうだとすれば、それは、生命力、コミュニケーション力、情報力、直観力、洞察力、発想力、構想力、読書力、課題解決力、マーケティング力、創造力、企画書力、表現力、提案力、実行力、脳力などなど、いろいろな力の集合だといってよい。この前提で、企画力を高めるための考え方や実践について考えていきたい。
●つまらないことをする
現代というのは、楽しいこと、おもしろいこと、気持ちのよいこと、おいしいものを過剰に求めすぎていると思う。
そして、楽しいこと、おもしろいこと、気持ちのよいこと、おいしいものを獲得するのはお金が必要であり、その結果、お金への信仰がますます高まるが、またお金を獲得するのも楽に儲けたいというふうになる。なんとくなく生きていると、そういう枠組みの中にはまる。
このこと自体素直な枠組みであるともいえるが、ところが、そうは簡単にうまくいくわけではない。というか、楽に儲かる人なんかは、ごくわずかな天才的な人だけであり、大多数の人はうまくいかない。うまくいくわけがない。
ジョギングをしたり、腕立てをしたり、ストレッチをしたりするのは、本当につまらない。私は、打ち合わせや急ぎの仕事でどうしてもできない日以外は、毎日のようにやっているが、いつもつまらないと思う。いつもやりながらやめようと思いながらやっている。だから、負荷的には、自分が続けられる最低限のラインである。
早朝1時間読書もノルマにしているが、たいていはつまらない。いつもそばに時計を置いて1時間の間、何回も時計を見ながら早く1時間過ぎないかなと思いながら読んでいる。1時間をノルマにしないと1時間の読書などとてもできない。しかし、つまらないからと言ってやめてしまうと読書をしなくなってしまう。
でも、こういうつまらないことの中にこそ、何かがあったりする。つまらないこと、苦しいこと、くだらないことは、他の人がやらないから、自分だけが発見できる何かがある。やった人にしかわからない何かを見つけることができる。
もちろん、走って楽しいとき、時間が経つのも忘れるような読書体験もある。そういう時間は、たくさんのつまらない時間がその背後にあるからこそ、輝く時間になる。
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