企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える89−なぜ、他人と合わないのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、他人と合わないのか?
コミュニケーション能力を鍛えるためである。
<見方>
何歳になっても、見たこともない、同じ人間とは思えないような人と出会うことがある。一方で、どんなにそっくりさんであっても、同じような考え方をしていても、1人として同じ人はいない。
それは、自分と他人は、1つとして同じ関係がないことを意味する。この他人との関係は、とても仲良い、相性のよいといったよい関係から、差し障りのない、何気に付き合えるといった普通の関係、生理的にダメ、考え方が合わないといった相性の悪い関係まで、言葉に表現できないほど、いろいろなレベルがある。
しかし、とても仲良い関係であっても、ここは嫌いという部分はあるだろうし、付き合いづらいけれども、その能力は認めているといった、同じ人に対しても、見方によって、いろいろな判断をすることもある。
どんな関係なのかを説明するのは難しいが、同じ人はいないということは簡単に言える。同じ人がいないことは、人は、もともと他人とは合わないということを意味する。生まれた場所も、生きた時代も違うわけで、合うわけがないのである。上司や友人とうまくいかなくても、とくに悲観する必要などない。そういうものなのである。
違う人同士だからこそ、コミュニケーションをして、考え方や意見のすり合わせをする。そこにこそ、コミュニケーションの必要性がある。
他人とは合うものではないという前提で始めると、相手へ伝えるという意思を強く持てるようになる。コミュニケーションの大切さがよりわかるようになる。そして、付き合える相手の範囲が広がる。こうして、コミュニケーション能力が上がる。
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