企画・企画書のヒント−“なぜ”から考える75−なぜ、弟妹のほうが成功するのか?
それは“なぜ”なのか、理由がわかることで、見えてくることがある。あたりまえと思っていることでも、“なぜ”当たり前なのかはわからないことがある。そんな“なぜ”を、日常の世界から探し、考えることで、企画や企画書づくりのヒントにしようというのが、このシリーズの趣旨。
しかし、この、“なぜ”のその探究には、著者なりの主観や直観、推測、憶測、感覚、本能、そして何よりも企画マンとしての資質が含まれている。なので、読者の方は、ここに書かれていることを簡単に信じないで、自分なりにとらえ、解釈、思考、分析してから、自分の意見として採用するように。
●なぜ、弟妹のほうが成功するのか?
弟妹は、マネをすることがうまいのである。
<見方>
浅田真央さんの世界フィギュア優勝は、本人の力もあるが、もちろん回りの人の力もあるだろう。その中でも、もっとも大きな影響力を与えたのは、お姉さんの存在だという気がしてならない。
それは、私の2人の娘を見ていて思う。姉は、生まれたときは、親と遊ぶしかない。でも、妹は、親よりも姉と遊べる。親のほうも、子ども同士で遊んでくれるように希望する。そして、妹は、姉がきっかけになって、いろいろな経験をすることになる。
ウチの場合は、姉が幼稚園に入る時、妹が生まれた。だから、姉が幼稚園の送り迎えのときは、生まれたときから、ほかの幼稚園児や先生やお母さんという大勢の人に話かけられ、さわられる。ヤマハ音楽教室に、だっこされながら参加していた妹は、1歳になる前に、カッコーの歌を口ずさむ。もう、生まれてすぐに、社会に出ているようなものである。生まれてすぐの頃は、ウチの中でずっと寝ていた姉とは、全然違う。
少し大きくなると、妹は姉を積極的にマネるようになる。姉がマンガで養った絵を描く力を、妹はすぐにマネする。姉が小3で始めたゲームのニンテンドーDSは、妹なら幼稚園から始める。インターネットのゲームをする姉を見て、ゲームをする妹は、幼稚園のときに、YouTubeで「ドラゴンボール」の検索の仕方を覚え、いろいろな動画を見ている。
このような事例は、枚挙にいとまがない。こうやって、大勢の人になれているから、人当たりがよくなる。早い時期に、姉のレベルで何でもやっているから身に付くのも早い。
きっと、真央さんも、そうだったのに違いないと思うのである。真央さんも、お姉さんのマネをして、ついには、お姉さんを超えてしまったのである。お姉さんは、いるだけで師匠だったのではなかろうか。
真央さんに限らず、スポーツ界、実業界に限らず、弟妹のほうが、活躍する人が多いようである。その理由も、同じであろう。弟妹は、マネをすることがうまいのである。
といっても、兄姉がいないからといってあきらめてはいけない。その理由がわかったのだから。その理由をやるだけである。見本となる人を見つけ、マネをすることである。
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